男の痰壺

映画の感想中心です

魔女がいっぱい

★★★ 2020年12月4日(金) TOHOシネマズ梅田3

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俺は、ゼメキスの映画で何が1番好きかと聞かれたら、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」なんかじゃなく「永遠に美しく」と答えるヒネた人間なんで、これにも同じ匂いを嗅いで見に行きました。デル・トロとキュアロンのメキシコ2枚看板が製作に名を連ねたのにも惹かれた。

が、所詮はガキ向け映画で、ダークさグロさは生半可な代物であった。俺の嗅覚は鈍っちまった。

 

ゾンビ化したストリーブの首が180度回って脛骨がバキバキ砕けた状態で和やかに話すみたいな剣呑な諧謔は皆無なんです。

代わりに映画を占有するのは、子どもたちが変身させられたネズ公3匹の活躍でありまして、チョコまか快活に走り回ります。

如才ないハリウッドトップレベルのCGですから面白くないはずがない。て言うかオモロイのはこの部分だけかもしれない。

 

アン・ハサウェイですが、ハゲになったり顔の穴からウジムシだしたりするんだけど、やっぱそれでも多くの魔女を傅かせるカリスマと恐怖が足りない。

まあ、この映画でキャリアをぶっ壊すような何かを観客も求めてないでしょうが。

 

意外だったのはラスト。

ああ、戻らないんやってことなんですが。

それって一番残酷なんじゃねえのかってことです。

 

あどろおどろしく登場した魔女たちだが予想外に頓馬で怖くないし、もともと大口のハサウェイの口裂けは変化率が低く不発。代わって大活躍の小鼠たちのポストプロ頼みにゼメキスの楽すりゃ鈍すが滲み出る。あっち行ったままの片道帰結が一番怖いかも。(cinemascape)