男の痰壺

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ターミネーター ニュー・フェイト

★★★ 2019年11月10日(日) MOVIXあまがさき6

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「2」の正統な続篇だそな。

でも、俺は「3」の方が、ちゃんと地続きで正統に思えた。なんといってもサラが退場してジョン・コナーが継承した物語であったわけで、それがイケメンから非イケメンに役者が変わったからって、俺にとってはどうでもよかったんです。

 

これは、てんで関係ない新たな話であるのだが、にしては色んな設定が、まんまおんなじという全く煮え切らない代物なのであった。

大体、「2」であんだけ苦労してスカイネットの謀略を阻止したのに、結局、違うAIが出てきておんなじような未来になっちゃったってのが、なんだかなあであるし、あんだけ苦労して守りきったジョンをあっさり殺されちまって、実は抹殺指令を受けたターミネーターは他にもいたんですって、しかも、それなんで液体金属タイプじゃないの?って話でシュワ出さないとしゃあないからの牽強付会を絵に描いたようなもんじゃん。

 

まあ、今回も未来の指導者を守るっていう同じパターンを繰り返すわけだが、老化サラと老化シュワのコンビだけじゃもたないんで、新たな守護者グレースが現れて3人でよってたかって守る。

全篇、守って守って守り倒すという一本調子の構図は決して悪くないが、既視感ある攻防ばかりでお家芸というかお約束の伝統芸を見てるようなもんである。

 

それでも、パターンを逆手にとったグレースとダニーの関係性とかは、やっぱ人間同士なんで、指令を受けた機械のそれとは違う感興を覚えた。ちょっとグッときた。

 

最終盤で叩き込まれる2つの台詞。

「ジョンのことは2度と口にするな」と「あんたをカールとは絶対に呼ばない」という中盤のサラの台詞がものの見事に反転される手際は、かなりにマニュアルライクなのだが、それでも座布団1枚!って思いました。

 

食傷の液体金属と寂寥のリンダ&シュワの老残だが、只管に守り倒すの展開の果てに明らかになる庇護・守護者の未来での縁は機械が守るのそれとは違い心情がこもって打たれる。2つの禁句が反転結実する終盤の佳境は如何にものマニュアル感を抑え込む。

(cinemascape)