★★★ 2021年8月19日(木) シネリーブル梅田4
コロナで公開延期の件を割り引いても証文の出し遅れ感は免れない。10年早く撮られるべきだった。
考えてみれば、アベンジャーズとその派生作品を5割くらいは見てきてるのだが、真にかっこいいと思えたのはブラック・ウィドウだけだったように思えて、でもそれは単にスカヨハが好きだっただけとも思える今日この頃です。多分、ピークは「ウィンターソルジャー」あたりだったんでしょう。
もう、ロシアの暗殺兵器として育てられた出自とかどうとかも意外性のかけらもなく、擬似家族の絆がないようであるのかとかもどうでもいいので、何から何まで表層的な感じで心底熱くなれるもんはありませんでした。
細身=美人の既成概念のアンチとして頭角を現した堅太り女優フローレンス・ピューの妹役が少し興味をそそるのだが、随所のアベンジャーズ楽屋落的なギャグが本シリーズ終了後の今となっては旬を逃した寒さが弥増します。
【以下ネタバレです】
姉妹に対する仮面の敵も途中から女性とわかる。そんで監督も女性なんです。もうフェミの同調圧力に塗れた作品だ。
そういう圧力に迎合したらロクなもんにはならないということでしょう。
『アトミック』と『スパロー』の後塵を拝し証文出し遅れ感甚だしく、超常抜きのリアルワールド闘技の醍醐味はマーベル色に粉飾され宙空基地での大仕掛けは食傷。姉妹の確執はアベンジャーズ楽屋落でギャグ化する。全体を温く覆うフェミバイアスが諸悪の根源。(cinemascape)