男の痰壺

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偉大なるマッギンティ

★★★★ 2023年12月10日(日) プラネットプラスワン

プレストン・スタージェスの監督デビュー作だそうだが、展開のスピード感と平気でジャンルをドテンするよな思い切りは最初からだったんですね。ただ、思い切り良すぎて語るべきものも切り捨ててしまった感がある。後半、もうちょい尺割いて描いてくれればとも思いました。

 

ピカレスクで始まってキャプラになりホークスで閉じるみたいな展開だが、見てるうちに何だかスコセッシの映画見てるような気がしてきた。それは、ブライアン・ドンレヴィ(全く知りませんでした)の腕っぷしと度胸で成り上がっていく男がディカプリオに、ヤクザのフィクサーのエイキム・タミロフがデ・ニーロにものの見事に重なるからで、スコセッシは間違いなくこの映画好っきゃろな思わせます。

 

エイキム・タミロフがええなー。まあ、アカデミー助演男優賞2回も取ってる人やからええのん当たり前やけど、ここまで印象的な役演じるのを見たことなかったんで。

 

ピカレスクで始まってキャプラになりホークスで閉じるみたいなジャンルのドテンと展開のスピードは初作からのスタージェス刻印だとわかる。でトータルでは何故かスコセッシ映画に見えてくる。タミロフが絶品。尺がもう少し欲しかった。(cinemascape)

 

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