男の痰壺

映画の感想中心です

2019-06-07から1日間の記事一覧

シテール島への船出

★★★★ 2014年1月22日(水) 梅田ブルク7シアター5 持って回った感が無くもない寄る辺なき放浪の途に就いた先人への挽歌。しかし、その持って回った感が須らく味わい深くて堪らない。序盤の『81/2』や『軽蔑』的メタ映画への傾斜と、終盤の正調アンゲロ節とも…

嵐が丘

★★★ 1981年9月5日(土) ニューOS劇場 オベロンに若々しく透明な情熱が足りなくオリビエには粗野な反逆のエナジーが足りない。39年のハリウッドではやむを得ないにしても、おっさんとおばはんでは根本的に成立しない。つまらないダイジェストの域を出るも…

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ

★★ 2019年6月3日(月) 大阪ステーションシティシネマ1 なんやねんと思った。 何がって、ラドンである。 キングギドラに歯がたたないとわかったら、手のひら返して軍門に下りモスラに襲い掛かりやがんの。 それで、ギドラがゴジラに負かされると頭を垂れて…

ホワイトハウス・ダウン

★★ 2014年2月5日(水) トビタシネマ 戦争しなけりゃ衰亡する国という自覚が無いから、こういう今更の対立構図が出てくる。久々に「やっちまったなエメリッヒ」という感じ。目くるめく使い古しネタのオンパレに萎えていく俺は少女の星条旗の馬鹿馬鹿しいまで…

草原の輝き

★★★★ 1981年9月5日(土) 毎日文化ホール 50年代作家カザンのファザコン&マザコン絡みの「青春の悶々」には又かと思うが60年代的美男美女のベイティ&ウッドを配して新味を出しカウフマンのカラーが又絶品で一種の総括的名篇となった。青春の終焉に万感を…

空母いぶき

★★★ 2019年5月30日(木) TOHOシネマズ梅田3 原作未読です。 ぜんぜん見る気がしなかった。 なぜなら、日本の専守防衛とやらに雁字搦めになっている自衛隊の現状を、忠実に敷衍する内容であればあるほど煮えきらない代物になるに決まっているからだ。 …