男の痰壺

映画の感想中心です

ツイスター

★★★★ 1996年6月29日(土) 徳山国際劇場

サスペンスを盛り上げることも感動を誘発するドラマトゥルギーも何もかも放棄し、ひたすらに竜巻の迫真性と画づらを追求した前代未聞の珍奇作。撮影監督出身のヤン・デ・ボンの遣りたい放題企画が『スピード』成功の余波で1点通過したハリウッドの奇形。(cinemascape)

 

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ファントム

★★★ 2000年6月10日(土) 天六ユウラク

クーンツ原作中で上位のものだと思っていたが、映像化されてみると、前半は、まるでキングの「霧」みたい。しかも、それなりにきっちり映像化されればされる程、構造の陳腐さが露呈されてしまう。物語に帳尻をつけようとするから馬脚が出てしまう。(cinemascape)

 

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麻花売りの女

★★★ 1996年7月6日(土) 山口県教育会館ホール

自我のある女を描いてそれなりには見せるものの、抑圧からの解放さるべく訴求されるのが大型テレビというのが如何にも陳腐であり、その為の拝金ストーリーも類型的だ。プライドを捻った『秋菊』以降の物語としては逆行の感は否めないが肯定的で気持ちいい。(cinemascape)

 

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女系家族

★★★★ 2000年8月12日(土) シネヌーヴォ

山崎豊子原作ものとしては、その出演者のコラボレーションや撮影、美術が秀でた点で山本薩夫白い巨塔』や市川崑『ぼんち』と同格に並べてもいい。加えて、原作と同期した風景1つとっても現在から再現したのでは到底かなわない風情。(cinemascape)

 

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スモーク

★★★ 1996年7月13日(土) 山口県教育会館ホール

結末を見れば主人公の喪失と再生の物語なのだろうが、それと並列的に配置された親子の物語が全くリンクしない。これでは、随筆映画の域を出ないだろう。ほんわかな微温的ムード映画として見れば、それで充分かも知れぬが物足りない。(cinemascape)

 

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ナインスゲート

★★★ 2000年6月22日(木) ユナイテッドシナマ岸和田6

エマニュエル・セイヤーが香港映画ももうちっと巧かろうというワイヤーで飛んで来た瞬間から見終わるまで自問自答を繰り返した。本気かシャレか…結論は途中でやる気なくなったんだろうということで納得するしかなかった。(cinemascape)

 

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ミッション:インポッシブル

★★★ 1996年7月6日(土) 徳山国際シネマ

スパイ大作戦』リニューアルバージョンにデ・パルマとは打って付けの人選に思え、実際、マルチスクリーン等のケレンがはまり、兎にも角にも欧州系俳優2人の参画で60年代冷戦下スパイ映画のムードは復刻された。惜しいのは後半のCG三昧だ。(cinemascape)

 

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