男の痰壺

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哭声 コクソン

★★★★ 2017年3月11日(土) シネリーブル梅田4
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一応はリアリズムな世界で立脚していた前2作に比して急転回ではある。
しかし、喪失への身悶えするような哀惜感は一貫している。
 
終盤、これでもかと引っ張る誰を信じたらいいのかの1点張り。
わからぬままに人はそれでも決めなければならない。
わからないでは済まないのだ。
 
そして、その結果は往々にして最悪路を選択してしまうのである。
御詠歌のような諦念に充ちている。
 
前2作に比べ急旋回だが喪失への身悶える哀惜感は一貫。終盤これでもかと引っ張る信じるか否かの煩悶。判らぬままに人はそれでも決めねばならぬが判らぬでは済まない。だがその結果は往々にして最悪路を選択してしまうのだ。御詠歌のような諦念に充ちている。(cinemascape)