アイスクリーム |
♪おとぎ話の王子でも昔はとても食べられない アイスクリーム アイスクリーム 他愛のない幼児向けの歌曲のように聞こえるが、実は近代ミクロ経済学の需要と供給による価格決定メカニズムを幼児期からインプットさせる啓蒙心に富んだ内容である。 ♪ぼくは王子ではないけれどアイスクリームを召し上がる これは供給曲線が右にシフトしたために生じた価格下落がもたらした事象である。 先日、兵庫県の芦屋市で、震災復興分譲住宅の住民が売れ残った部屋を半値で売り出した住宅供給公社を相手に損害賠償を求める訴訟を起こした。 自分の家の資産価値がおかげで下落しちまったじゃねえかってのが理由らしいが、本音は自分が3000万で買った家を他人が1500万で買うのがむかつくってだけだろう。 自由主義経済では建前上は消費財の価格決定は市場メカニズムに委ねられる。上記物件は需要曲線が左方にシフトしたから価格下落がもたらされただけ。供給サイドは在庫をはく為に当然の行為を行っただけだ。 合理性極まりない行為に対して我儘な論理でいちゃもんをつける人々の背景に救いようのない甘えと依存心が垣間見える。 プカプカドンドン 冷たいんだぜ世間は ユラユラユラ 甘くはないぜ生きるって チイタカタッタッタ おいしいことだけじゃないってよ 自分の失敗を人のせいにするのはカッチョワルイ (注:偶々、芦屋の問題が記事になったので取り上げたが何年も前から同様の訴訟が起こされている。本文は震災復興住宅であったことに意味を見出そうとするものではない) |
2003年9月30日
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コミュニケーション |
先日、夜のニュース番組で或る居酒屋チェーンの幹部候補生の教育風景を見た。1人の店長補佐の男の子が指名されて今の問題点は何かと問われる。彼は板場の年配者達との連携が上手く機能していないと言った。言葉を選んで言ってはいたが、要は20代のペイペイの自分の言うことを40、50のベテラン板前が舐めきって聞いてくれないということだ。結果、その店では定食1つをテーブルに出すのに30分かかっている。 …で、その会社の教育官たる役員の強面おっさんはどう指導したか? 俄かに顔を泣き顔にして両手を拝むように合わせ「お願いします」とやって見せたのだ。 そして、若い副店長は何度も「お願いします」を練習させられる。 確かに店に戻って1度や2度は「お願いします」作戦で急場を凌げるかも知れないが、彼は一生「お願いします」を言い続けるのだろうか?そんなアホな…。 西洋的な合理主義一辺倒の考えは勿論性に合わないが、一方余りに日本的なコミュニケーション至上主義も唾棄したい。 彼は本来こう言うべきである。 「あっそう、いいよ、あんたが俺の言うとおりにやってくれないんなら明日から来なくていいっすよ」 そして板場でも何でも死に物狂いで自分で覚えちまえばいいのだ。そう指導すべきだと思う。 内なるコミュニケートを重視する余り顧客に向き合う運営が御座なりになるのであれば、その企業が駆逐されるのは目に見えている。 |
2003年8月26日
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