男の痰壺

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ゴールデンカムイ

★★★★ 2024年1月21日(月) MOVIXあまがさき6

るろうに剣心」あたりから日本映画のコミックス映画化作品の風向きが変わったように思います。ようやっと欧米やアジアのジャンルムービーに伍するようになってきたみたい。本作も「キングダム」の脚本家とアクション監督を擁して基盤を固めた上で、劇場映画3作目の新鋭監督、久保茂昭も拘りを持って分厚い画を作っている。北海道の現地ロケに固執したと言うが、アイヌ民族への限りないリスペクトが不可欠な作品では当然だろう。その画があるからCGのヒグマやオオカミが溶け込んで違和感がない。特に今回、ヒグマの描写は傑出してると思いました。

 

アイヌから強奪された金塊をめぐって、主人公チーム・陸軍の残党・新撰組の生き残りの3つ巴の争奪戦。まだ序盤ではあるが、この先続きも見ていきたいと思わせる出来だと思います。

 

周りにクセのある面構えが揃ってるからこそ舘や玉木の芝居が化学反応を起こして見栄え5割増しとも言えるし、北海道ロケの臨場感はヒグマや狼のCGにリアリティを付加する。企画段階の意気込みが理想的に結実した中で少年漫画のヒーローが躍動する。(cinemascape)

 

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