男の痰壺

映画の感想中心です

おもひでのしずく (2003年7月9日)

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。

 

アカルイミライ

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「は~あ~あ~昔は良かったのお」
←これが余り言ってはいけない言葉だってことは誰でも知っている。
一方
「明日になりゃあ~何とかな~るさあ」
←これは楽観論者には受けが良いだろう。現状に悲観する姿勢が前者ほどは感じられないからで、お気楽に、のほほんと、何だか余裕感すら感じられる。正直、俺も結構、口にはせぬものの心の中では使っている。
しかし、煎じ詰めれば「逃げ」以外の何者でもない。

日経平均が10ヵ月半振りに1万円台を回復し、阪神タイガースにマジック49が点灯した、恐らく2003年を象徴することになりそうな1日。7月8日の某新聞夕刊を眺めるでもなく眺めていて目に入った経済学者の樋口悠紀雄氏のコラム。
映画『「明日に向って撃て!』の著名な自転車のシーンを絶望的なラストと対比させながら、それが刹那な煌きであると言うことは、後になってわかるのであり
「今が生涯最良のとき。だから明日まで待つ必要はない…と常に感じられる能力」
を人は身につけねばならない。そして、それは努力で身に付けられると氏は言っている。
そうだ!その通りだ!…と思った。思わず投票したくなった。
人は過去を振り返りもせず未来に過度な期待を抱くこともせずに、今日を生涯最良の日と思い1日1日を生きていくべきなのだ。それこそが充実であり、結果輝く未来への道標なのだ。

…って言っても言うほど簡単じゃないけどさ。

バチェロレッテ あの子が結婚するなんて!

★★★ 2013年2月23日(土) TOHOシネマズ梅田6

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売れ残ることのヒガミや焦りがクローズアップされることもなければ、ドレスをめぐるスッタモンダの女版バチェラーパーティーが弾ける術もない。表層で漂う女子たちに未来はあるか?徒労感だけが残る映画だがキキが可愛いけりゃあ、わしゃ満足でごわす。(cinemascape)

天国から来たチャンピオン

★★ 1981年2月23日(月) 梅田ロキシー

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 死ぬにも死にきれないという前提が弱くて切実味が全くない。世知辛くヒネた世の中に40年代大甘映画を復刻するコンセプトは悪いとは思えぬがアレンジの仕方が中途半端に緩くお手軽過ぎる。余りに芸無さすぎ。ベイティの道楽仕事臭が滲み出てるのも難点。(cinemascape)

 

架空OL日記

★★ 2020年4月1日(水) 大阪ステーションシティシネマ

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正直、バカリズムの笑いをオモロイ思ったことがないので期待もしてなかったのだが、やっぱりダメでした。TV版も当然見てません。

 

OLの更衣室や給湯室での明け透けな会話ネタは、まあ、古来より伝統的と言っていいくらいやり尽くされてる感があるので、正直、モノホンの女芸人がやるネタに比べて男のバカリズムが想像で作ったこれは汎用的で温い。

 

女同士の会話ってのが、終わりのない無限地獄のようだってのはよく聞く話で、それにケリつけるような空気読めない佐藤玲の一言にダメ出しするってギャグが、バカリズム流なんだろうが、オモロナイ。しかもくどい。

 

バカリズムがOLを演じるのも意図が定かでない。気合いの入った女装でなく、そのまんまで女たちの間に存在してるのが、どうも没入を阻害する。やるんなら過剰なまでの「女」を強調しないと意味がない。まあ、ダウナーな彼の芸風では無理なんやろうけど。

 

夏帆三浦透子が見たくて観に行ったようなもんなのだが、マニッシュなイメージの夏帆ちゃんのOL服姿は絶品でんなあ。あと、やさぐれ系演技しか見てなかった三浦だが、普通状態やと田畑智子とイメージかぶるんやね。

おもひでのしずく (2003年7月4日)

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。

ポエム

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   渡り船

          作詞 悪悠
          作曲 包京平
          唄  今林旭


 流れ流れて幾千歳
 倦んで転げた人生の
 やむにやまれぬ男泣き
 涙で濡れた大きな目
 思い振り切り一人行く
 そうよ俺らの又の名は
 大阪飛田渡り鳥
 ひゅーそろーひゅーそろー

 

 眠れぬ夜の月光り
 明りを灯けるなおっかさん
 二度とは戻らぬ夜行船
 霞んだ瞼に映る夜に
 包む夜霧の懐かしさ
 そうよ俺らの又の名は
 神戸福原渡り鳥
 ひゅーそろーひゅーそろー

 

 恨みを棄てて生きようと
 誓った言葉の虚しさに
 生きとし生ける諸行無常
 いつかあいつの足元に
 叩きつけるぜBIG MONEY
 そうよ俺らの又の名は
 京都祇園渡り鳥
 ひゅーそろーひゅーそろー

ジャンゴ 繋がれざる者

★★★★ 2013年3月8日(金) MOVIXあまがさき1

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キル・ビル2』に類した語り口は闊達な一方で説明的リアクションショットが気になる。臨界寸前の腹の探りあいは相変わらず見所だが、破壊的に越境するでもなく良識コード内で納まる。肥えたタラの今後が危ぶまれるが、名優の腹芸が寄与し踏み止まった。(cinemascape)

カルメン故郷に歸る

★★ 1981年1月31日(土) SABホール

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歴史に残ることが確定された日本初総天然色映画の祝祭的記念碑に敢えてストリッパーを主人公にしたことに偽善的な臭いを感じる。だから、彼女たちがバカ陽気にお人好しぶりを発揮すればするほど、あざとく思え嫌悪感が募る。ただ色だけは本当に驚くほど綺麗。(cinemascape)