男の痰壺

映画の感想中心です

恋する惑星

★★★★★ 1995年8月19日(土) テアトル梅田2

ミニマム世界のモノマニアックな語り口が村上春樹的であり、それを映像に定着させる技巧に於いてカーウァイは世界の先端にいたわけだが、一方でダサキュートさが遊びを生みタイト感を緩衝。先鋭的ショットの連続があざとさを感じさせる隙も与えない。(cinemascape)

 

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いつか来た道

★★★★ 2001年4月26日(木) 動物園前シネフェスタ2

一方的な愛や思い入れは疎ましい。他人同士であれば断ち切ることが可能であっても血肉を分けた兄弟となれば簡単ではない。しかし、兄の気持ちもわかる。こういう弟がいたら腹も立つだろう。イタリアンな濃い兄弟愛の話。時代色を浮き上がらせる美術が圧倒的。(cinemascape)

 

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マスク

★★★ 1995年7月30日(日) 高槻セントラル

驚いて目玉や心臓が飛び出し外れた顎が床に落下し体が何回転も捩れて飛んで行く…カートゥーンアニメの定番ギャグをCG実写で再現。やったもん勝ちだとは思うしまあ楽しめるが結局は気の利いたトレース以上ではない。オリジナル部分がてんで面白くないのだ。(cinemascape)

 

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トラフィック

★★★★ 2001年5月1日(火) 梅田ピカデリー1

やってそうな連中を集めてのドラッグ・コネクションの川上から川下への3題噺だが、臨界線上でモラリティを堅持し、3原色フィルタ-且つドグマ由来のカメラ使いも嫌らしいまでに闊達。だが、メキシコパートの他の2挿話への絡みの緩さが画竜点晴を欠く。(cinemascape)

 

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