男の痰壺

映画の感想中心です

2019-03-16から1日間の記事一覧

最強のふたり

★★★ 2014年5月11日(日) トビタシネマ リアルワールドでシャレにならぬほど蔓延した「介護」と「貧困」を基軸とした物語だけに一物を溜めて観ることを避けられないのだが、「王様と乞食」的教育と発見の喜びが牽引する。富豪の2人の秘書女性が随所でジャン…

長距離ランナーの孤独

★★★ 1980年4月20日(日) 大阪科学技術センター大ホール 鬱屈した日常に対して「怒りをこめてブチ破る」んではなく、何だか流され教化されたものの、最後の土壇場で、ささやかに抵抗してみた…でも日々は変わりなく続いていくだろう。限りない徒労感の横溢した…

THE GUILTY ギルティ

★★★★ 2019年3月16日(土) シネリーブル梅田1 電話する主人公のみを追って通話の相手は一切画面に登場させないってのは、「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分」って傑作があったし、緊急コールセンターも「ザ・コール 緊急通報司令室」ってのを見てる。…

WOOD JOB 神去なあなあ日常

★★★★ 2014年5月17日(土) TOHOシネマズ梅田7 居場所探しの映画として異文化との邂逅を描き越境する覚悟に共振する点に於いて『ダンス・ウィズ・ウルブズ』と通底する。長澤・伊藤の役所を知る快演は想定内としても優香の抽斗が奥行きをもたらす。しい…

戒厳令の夜

★★★ 1980年7月11日(金) 伊丹ローズ劇場 壮大な歴史ミステリーロマンの筈なのに山下・鶴田・大木が繰り広げる極右的アナクロニズムのみが浮かび上がる。ちぐはぐ極まりない若松と山下と宮島がどういうポリシーの元に掻き集められたのか…という方がよっぽどミ…

天国でまた会おう

★★★★ 2019年3月13日(水) 大阪ステーションシティシネマ7 見る前から知ってたわけじゃないが、原作ピエール・ルメートルってのが意外であった。 最近はめっきり本を読まなくなったが、それでも彼の「その女アレックス」は、ここ数年で読んだ本ではダントツ…