★★★ 2020年7月18日(土) 新世界国際劇場
そんなことしとる場合かが、どんどん違う方向に流されていく。
こういう逸脱のスキームって三池が好きそうな展開やなと思いはじめたら生温さが物足りない。アホさもエグさも、もう2歩ほど突き抜けてほしい。
いっそのこと、どうやってこの映画回収するんやくらいにハッチャケてほしかった。
好きなシチュエーションもある。
主人公の家庭の描写。万年ヒラの亭主に諦めきってる女房。ソクソクと心に針が刺さります。
亭主の金回りが良くなった途端に先に風呂入って待ってるようになった。うーん、こういうのって実経験がないと書けないプロットですなあ。
チェ・ホンマンみたいなヌーボー刑事に可愛い女刑事がほの字ってのも勇気をもらえます。
戦略係数ナッシングの割にバカに振り切れない逸脱のモヤモヤが温いが、終盤で伏せられてたネタが釣瓶打ちされてまあええかとなる。ボンクラに見えて実はの定番展開もスベりかけるがイ・ハニちゃんのソリッド体技と捨身ブチューで男たちは昇天できるのだ。(cinemascape)