男の痰壺

映画の感想中心です

大盗賊

★★ 2020年11月7日(土) テアトル梅田1

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賑々しい展開で、ベルモンドも明朗闊達なキャラを地でいくような弾み具合だ。

であるが、この男の本性がわかりません。

手癖の悪いおちゃらけ野郎として登場するのだが、盗賊団の親分にマージンとられて嫌気がさす。で、反旗を翻して自分が頭目に収まる。

すると、俄に俺たちは義賊だとばかりに金持ちからしか盗らないとくるのだが、どこでそういった社会性に目覚めたのかは描かれてません。

 

女に関しても、めっちゃルーズ。カルディナーレの女盗賊と知り合い結婚するが、警察署長の女房に岡惚れしてカルディナーレほったらかし。挙げ句に、捕物騒動の中で彼女は撃たれて死んじゃう。と、手のひら返して神妙に悲壮ぶって彼女の水葬で映画は一大クライマックス。

ってドッチラケであります。

 

まあ、時代の推移に伴い価値観は変遷するんでしょうが、あたらベルモンドの確信的な風情が勘にさわる。昔見たらどうだったかわかりませんが。

 

ベルモンドとフィリップ・ド・ブロカなら「リオの男」が見たかったなあ。

警察署長の妻役オディール・ベルソワって人が綺麗で唯一の発見でした。

 

女に対して浮気性で不誠実なのに義賊ぶったってと思うし、C・Cよりオディールの方が確かに良いわなって俺の合わせ鏡と化したベルモンドを見てるのがしんどい。であるから悲壮めかした終局は拷問。チャンバラもドロンに比べて上手くないよ。(cinemascape)