先日、家に帰ると1通の郵便が届いており、新聞記事が入ってるそれは、差出人見たら河村からだった。彼は俺が学生時代に撮った8ミリ映画で主演をやってくれた男なのだ。
当時、程なくして黒澤「乱」のメイキングを撮りに行ってるみたいな話を風の噂で聞いてはいたが、それを今頃になって作品としてまとめたらしく、何やらどっかの映画祭でいっぱい賞とか取ってるみたい。
まあ、そんなことより、写真見たら嘗ての紅顔の美少年の面影もなく、ええおっさんになりよってと感慨に耽る俺なのであった。
送ってもらったYouTubeで見た「黒澤明のライフワーク」と題されたそれは、まあ、世界のクロサワ出ずっぱりですから、面白くないわけない。下手したら本篇の「乱」より面白いかもね。
あの映画で自分を出して伸び伸びやってると感じられたのは植木等と井川比佐志だと思うんだけど、井川扮する鉄が原田美枝子の楓の方を斬首する件は凄まじいリテイク数やったんですね。意外でありました。
38年越しとはね、これは河村光彦にとってのライフワークでもあります。