男の痰壺

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追悼 ジャン=リュック・ゴダール

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ゴダールが亡くなって、何か書きたい事あるんか俺、と自問してみたが、どっぷりのめり込んで作品が来るたび追っかけるっていうのとは違ってたよな、そんなんやし別にええか、でも例えば2000年代以降、どんだけの人が彼の新作見てたんやろかとか、俺もそんなに見てないけど、直近の3作は見ててよかったわいとか徒然に想い惑うのであった。

 

ゴダールのフィルモグラフィは概ね4期に分けられると言っていいと思う。

①「勝手にしやがれ」以前の短篇習作時期

これは5本の作品しかない。そのうち4本を見てるけど、別にどーっつうことない。

②長篇デビュー「勝手にしやがれ」〜「ウィークエンド」まで。

長篇15作とオムニバスの短篇数本。15作のうち未見が「カラビニエ」と「男性・女性」。おそらくゴダールについて語られるのは殆どこの時期の作品についてか。

五月革命以降〜ジガ・ヴェルトフ集団

どれが完結された作品で日本での公開もされたかどうか知りません。見てるのは「ワン・プラス・ワン」と「東風」だけ。

④商業映画への帰還「勝手に逃げろ/人生」以降。

ビデオ作品が大幅に増え、どれが劇場公開されたかよう知りません。最大の仕事は「映画史」なんでしょね。見てるのは「勝手に逃げろ/人生」「パッション」「ゴダールのマリア」「愛の世紀」と2010年代の3本だけです。

 

とダラダラ書いてますけど、学生時代に「気狂いピエロ」見た時の衝撃とか書こう思ってたみたいやけどもうええわ思います。

91歳で安楽死を選択した爺さんの脳裏には何がよぎったんでしょうか。

俺には、たまたま去年見たロメールの初期短篇「紹介、シャルロットとステーキ」で主演する初々しい若きゴダールの姿が思い出されて仕方ないんです。

ご冥福をお祈りします。

 

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