男の痰壺

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RAW 少女のめざめ

★★★★ 2018年2月9日(金) 大阪ステーションシティシネマ12
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ズッテーン…なんじゃそりゃってなラストであったが語り口は好みであった。
初期のギャスパー・ノエみたいなテイストでもあるし、一方で女性監督らしいガーリーな曝け出し感もある。
 
校舎の屋上で姉妹で立ちションごっこをするのだが、姉は見事に前に飛ぶんですなあ。
ホホーっと感心してしまいました。
こういうのは女性監督じゃないと撮れない世界であります。
 
獣医学校という閉じた世界が終盤で一気に拡張しかける。
何か相当に不穏な空気のようなもんが充満しかける。
ところがである。
先述のラスト。
それもまた女性ならでは…でしょうか。
チャンチャン。
 
陰毛引っ剥がしの痛みと立ちション駄々洩れの不快といった前半を牽引する女の生理がカニバリズムと同期し学園空間を制圧し世界に拡張しそうな勢いなのだが、新喜劇ばりにお茶目な終局に卓袱台返される。にしてもこの排他・女権主義の孤高さには若干惹かれる。(cinemascape)