男の痰壺

映画の感想中心です

2018-07-14から1日間の記事一覧

マップ・トゥ・ザ・スターズ

★★ 2015年1月17日(土) テアトル梅田1 ハリウッド言うても片隅が舞台の旧態な因縁話で描かれる毒に新味がない。西海岸の乾いた陽光をサスチツキーは平板にしか捉えられず、しょんべん臭いヘタレガキも半端である。『サンセット』の魑魅魍魎ヤ『イナゴ』の…

天国と地獄

★★★★★ 1977年10月1日(土) 伊丹ローズ劇場 1991年5月26日(日) 日劇シネマ 局地的でミニマムな相克なのに切迫と緊張を最大限に加重しロシア文学めいた神の荒野が現出する。テクニックも冴え「こだま」カットインによる省略と急転は4人の脚本家チームが小躍り…

菊とギロチン

★★★ 2018年7月7日(土) テアトル梅田1 なんでも瀬々敬久監督数十年来の企画だそうだ。 こういうのは、得てして温めている間に腐るかあらぬ方向に変質して思い入れの本質を見失う。 アナーキスト集団の底辺にいる「ギロチン社」。 女性が虐げられていた時代…

Mr.& Mrs.スミス

★★★ 2015年1月27日(日) トビタシネマ 連綿と軌跡を重ねてきたアメリカンカップル・オブ・イケてるセレブものの常道を1歩も踏み越えるものではないが、「非情」エッセンスが適度に加味されキャメロンやハーリン以後を感じさせる。楽しんじゃってる感も一応…

その後の仁義なき戦い

★★ 1980年9月27日(土) 毎日ホール 役者は揃ったが、組織の川下で青春ものめいた友情とかをチンタラやってるだけで包括的な組織論に波及しないのでは「仁義なき戦い」の冠が泣く。笠原イズムはもっとドライでクールであった筈。工藤演出もTVの段取り感が抜…

うたかたの戀

★★★★ 2018年7月8日(日) プラネットスタジオプラスワン オーストリア皇太子の心中事件をモデルにした映画は本作品を含めて3作あるらしい。 まあ、悲恋ものであり、成さぬ恋の果ての情死という意味で「ロミオとジュリエット」みたい。 しかし、現代の感覚か…