男の痰壺

映画の感想中心です

2018-08-22から1日間の記事一覧

ゲッタウェイ スーパースネーク

★★★ 2014年12月6日(土) 新世界国際劇場 いきなり渦中に放り込まれる展開が、その後も行って来い的に場当たりで気持が乗り損なう。数台の車載カメは設定上仕方ないが、他のマルチカメラもデジタルな即物性が横溢しフェイクドキュ的な方向違い感を募らせる。…

死刑台のエレベーター

★★★ 1980年10月5日(日) 大阪府中小企業文化会館大ホール 撮影と音楽の先鋭に加え時間芸術たる映画の本質にも肉薄するその天才が或る意味完璧過ぎて寧ろ嫌らしい。ロネとモローの能面演技の深層に虚飾の下のパッションが焔の如く垣間見える瞬間は終ぞ無い。無…

1999年の夏休み

★★★ 2018年8月18日(土) シネリーブル梅田3 女性漫画家の描いた少年同士の愛憎。 っていえば典型的やおい系で、それに対して門外漢である俺はどうこう言うすべもないのだが…。 そもそも、女性がボーイズラブに興味を覚える心理は不可解である。 だって、自…

天才スピヴェット

★★★★★ 2014年11月22日(土) シネリーブル梅田1 こましゃくれガキの奇想紀行ジュネ風な前半に無邪気に喜ぶほどな少年親爺でもないのだが、ワシントンに着いてからの展開には打たれる。少年のトラウマの真摯とジュディの邪な画策とヘレナの全てに打ち勝つ母…

遙かなる走路

★★ 1980年10月28日(火) 伊丹ローズ劇場 さすがに新藤の脚本は卒がない。やたらテンポが良いため退屈はしないのだが、約束された結末に向かうドラマは暗部に触れることが許されるはずもない。所詮は御用映画と思い始めると印象は平板化していく。豪奢な社史編…

吸血鬼

★★★ 2018年8月18日(土) プラネットスタジオプラスワン カール・テオドアドライヤー。 映画史的に評価が高い監督だが、どうもしっくりこない。 俺と相性が悪いんだろう。 ずいぶん昔に「裁かるるジャンヌ」と「奇跡」を見てるが、どっちもしっくりこなかっ…