男の痰壺

映画の感想中心です

2019-02-26から1日間の記事一覧

ぼくたちの家族

★★★★★ 2014年5月28日(水) 大阪ステーションシティシネマ8 絶望的にアウトな状況となった長男が自問し打破するドラマを石井は与えずに弟のセカンドオピニオン巡りの作劇にかわすのだが、絶妙だ。それだから2人のパブシーンの兄のキャバ嬢へのメール話が効…

ネットワーク

★★★ 1980年4月10日(木) ビック映劇 役者もスタッフも揃ったが、視聴率至上主義と言っても今更当り前過ぎて更なる過激なカリカチュアが欲しかったところだ。さすれば狂気と狂気の狭間で諦観するホールデンなぞもそのシニズム故に更に生きてくる筈だった。ルメ…

BACK STREET GIRLS ゴクドルズ

★★★ 2019年2月16日(土) 梅田ブルク7シアター4 惹句に「壮絶に、チン○が消える」とあるんだが、生ぬるいと思った。 東映ピンキーバイオレンスに例える評も見たが、この映画、あきらかにばったもんに近い。 俺は地下アイドルってのに興味はないし、もっと…

クーリエ 過去を運ぶ男

★★★★ 2014年5月24日(土) トビタシネマ 人捜しに纏わる状況がカフカ的迷宮の様相を呈するだけでも堪らんが、ニューオリンズや中国女やエルヴィスといったここ20年の映画的売れ線アイテムで修辞してダメ押す。中でも異彩を放つのがカポ夫妻の造形。ギャグ…

隠し砦の三悪人

★★★ 1978年11月5日(日) 伊丹ローズ劇場 瞬時の判断で騎乗追走しの鮮やかな3人斬りの挙句に冗長な藤田との申し合い。決定的な個の脅威が存在せぬ状況で内輪揉めに終始する世界観は余程の芸どころ不在では厳しい。上原美佐の学芸会は突き抜け笑えるが【黒澤】…

恋や恋なすな恋

★★★ 2019年2月24日(日) 新世界東映 なんというか、一種のとんでも映画に近い気がする。 かっちりした剛速球投手のイメージがある内田トム御大だが、これは変化球連投のサブマリンみたい。 のっけから富士が噴火して天地が鳴動する。 って京でその噂が伝聞…