★★★ 2022年4月11日(月) TOHOシネマズ梅田5
撮影のマイケル・セレシンや美術のデヴィッド・ショイネマンが名だたる作品を手がけているベテランであるから、映画のフレームワークは堅牢だと思います。ただ、そこで描かれたもんが新しいかと言えば疑問。
巷間言われてると思うけど、殺し屋の巨大組織内で話が終始する点や、治外法権的エリアがある点が「ジョン・ウィック」シリーズまんまで芸の無さにシラけます。
殺陣もスローの長回しでためてはっちゃけるってのは、マシュー・ヴォーンが「キングスマン」でやり切っており二番煎じ感ハンパない。
中身も見てくれもそんなんで、それでもまあ楽しませてくれるのだから、ある意味演出のナポッド・パプシャドは才能あるのかもね。タランティーノ推しだそう。
実社会と隔絶された殺し屋組織のいざこざに終始する点で『ジョン・ウィック』の焼き直し感ハンパない上にフェミニズムの枷が息苦しい。せめて図書館女3人衆はオミットしてほしかった。撮影・美術に実力どころを揃え力感ある画だが演出アイデアは2番煎じだ。(cinemascape)