★★★ 2022年6月23日(木) TOHOシネマズ梅田10
根本的に無理筋やと思う。
【以下ネタバレです】
男1女2の三角関係の話だが、男の幼馴染の女Aは男に片想い、男は新たに現れた女Bに片想いみたいな話で、女Aは内心のヤキモキ隠しつつ2人の恋の成就を応援、みたいな。
でも、誰が見たって、男と女Aは相性ぴったりで、四の五の言わんとさっさとくっつけと思ってしまいます。
その四の五のってのが、何でも男には恋する女が発散するオーラ=光が見える能力があり、A女と一緒にいるときに光が見えたことない、即ちAは俺に気がないってことで諦めていたのであった。でも実は…。
なのだが何だかはっきりしない。女Aは恋愛対象としてではなく母性で男を見ていたのであった?それじゃあかんのちゃうの。
女Bも理屈をこね回すタイプで、男とタイプが似ている。これでは男との相性は磁石の同極が反発し合うようなものです。実は2人は共に両親の愛に恵まれずに育ったって設定もあるんだが、その点の描き方が足りなく見るものの心を揺さぶるとこまでいきません。
ひたすらに七面倒くさい恋の顛末。
小林啓一監督の前作「殺さない彼と死なない彼女」が大変素晴らしかったので見に行ったが今回正直不発だった。
恋する乙女のオーラが見えることが物語を転がす為にする感があり牽強付会の謗りを免れない。その七面倒くさい話は磁石の同極のような男女の恋擬きでイライラが倍化する。そもそも「光」の表現が易いしハイキー偏重も疑問。顛末はそりゃそやろとしか思えない。(cinemascape)