男の痰壺

映画の感想中心です

過去日記 2010②

経済について最近の政治家やメディアがほざく二つの事柄
①「消費税上げを提唱することは財務省官僚に与したと同義」

週刊誌でよく見られる論調であるが、官僚打破を謳った民主党が官僚組織に敗北したという風に語られる。
確かに、今の民主党の面子を見たって、理論武装がある程度ある奴は組織を平伏させる人間力が無く、若干でも人間力がありそうな奴はノータリンな感じがするので、財務省あたりを組み伏せてブッタ斬るみたいな芸当は出来ないだろう。
しかし、財政改革とそれとは話が違うのだ。
俺は、望みたいね。
財務省の小役人の半分の首と交換で消費税を大増税する根性がある男の登場を。
そして、国会議事堂の前で腹を切って自決するんだよ、そいつは。

②「環境・介護は成長分野で、ここをテコ入れすることで日本経済は復興する」

日本が、この半世紀で怒涛の経済成長を遂げた牽引力は輸出であった。
車や家電製品を海外に売りまくったお陰だったのだ。
で、車や家電製品っていうのは一種の快楽追及型商品なのだ。
介護で、どうやって経済復興が達成できると思う?
ヘルパーを大量に育てて金持ち中国人年寄りの世話に出稼ぎに行って人民元を稼ぎますか?
施設や教育で多少の内需を喚起したって、人間は携帯やゲームには借金してでも金を注ぎ込むけど、親の介護にはそうはしない。
悲しいけど、これが今の日本なのだ。

ワールドカップで日本がデンマークに勝ったことに俺は浮かれる気がしない。
何故なら、セットプレーでの得点だから。
セットプレーというのは敵失待ちのプレーです。
敵を力と技術で突破しスペースに走り込む。
そういう勝ち方でしか日本は生き残ることはできない。
サッカーもだが、日本経済も。
2010年6月28日 (月)
タラコ幻影 景子ちゃんキュ~!
映画好きを自認し、且つあらゆるジャンルを好き嫌いなく見ることを意識している俺だが、唯一、「女性向け恋愛映画」というジャンルは殆ど見ない。
まず、カップルや女性同士の客が大半の映画館に親爺1人で見に行くのが気がひける。
次に、所詮、見れる映画の数なんて知れてるから、優先順位でSFやアクションやホラーが、どうしても先んじてしまう。
だから、観る気なんてサラサラなかったのだが…。
「瞬 またたき」という映画。
どうにも、この北川景子ちゃんのタラコ唇。
すさまじい吸引力で俺をひきつける。
日々、地下街とかに貼ってあるポスターを眺めているうち脳内インプットされたタラコ唇が無意識のうちに俺の中で肥大化していく。
ああ…あの唇をつまんでみたい。
…そして、気が付いたら俺は映画館にいたのだ。
まあ、正直、映画の内容はそれほどのものでもなかったが、ほぼ出ずっぱりの景子ちゃんのタラコ唇は満喫できました。

まあ、彼女のTVドラマやCMとか殆ど知らないが、「花のあと」と「瞬」を見た限りにおいて、素直でスケールでかくなりそうですな。

かの、ルイ・マルの「死刑台のエレベーター」を緒方明がリメイクするらしい。
正直、暴挙とさえ思ったが、女優を知って考えを改めた。
吉瀬美智子北川景子なのだそうだ。
「白夜」で見た吉瀬美智子もたいがいタラコ唇なので2大タラコ女優の競演であります。

ああ…あと、タラコは焼いてほぐして熱々ご飯にかけて食べてもすこぶる美味しいですな。
2010年6月24日 (木)
人生の航路
管政権が閣議決定した財政運営戦略だが、
「10年先には毎年の赤字が無くなるように努力しまーす!それまでは毎年相変わらず借金手形乱発させてもらいまーす!」
とまあ「2020年度までに国と地方のプライマリーバランスを黒字化」ってのは言い換えればそういうことだろう。
アホンダラ!ボケ!
身内が危篤のとき、「うーむ…まっ、2、3日様子みましょか」と寝ぼけた爺いの医者に言われてるみたいなもんで、助かる見込みがあるなら、最善を尽くしてくれと言わないか。
プライマリーバランスなんてのは1年も猶予なく即黒字化すべきで、問題は赤字国債の残高なんですよ。
開腹してみたら癌病巣がデカすぎて処置せず縫い合わせてしまうダメ医者が最近見た映画に出てきたが、対症療法ばかり言って肝心の病巣に手をつけずにどないするねっちゅうねん!

日本が生き残る策を吾輩が授けよう。
①消費税は即刻30%に引き上げろ。
法人税は他国並みにしても今更なのだ。税率0にし、外資企業を徹底的に誘致せよ。
③公務員は即3割人員削減し公益法人は4の5の言わず即刻全廃。文字通りの0ベースから最低要るものを民間委託で構築し直せ。
④相続・贈与税は時限措置で100%にし、寄付・海外移転を一切禁止。
社会保険の中での雇用分野は全廃し、代わりに職業斡旋を強化、従わない奴は強制的に自衛隊に入れろ。

事業仕分けだなんだと言ってもさ、我が国で税金を最大に無駄に浪費してるのは国債金利負担なんだよ。
2010年6月23日 (水)
キャバクラ無情
サザエが、夜中へべれけになって帰ってきたマスオの背広を脱がせてハンガーにかけようとすると、ハラリ~と1枚の名刺が…。
見れば。アケミだかサユリだかの女の子の名刺。
角のはえたサザエは箒を持って哀れなるマスオをボコ殴りに…。

サザエさん」で誰もが1度は見たことがあるシーンであろう。
そして、俺はかねがね思っていた。
「マスオ、ダッセー!」と。

日曜日の朝、強烈な2日酔いで起き上がれず、昼前まで倒れていたが、そうもしてばかりいられず起き上がると、頭にコツンと何かが当たった。
洗濯ハンガーが部屋の中に吊ってあったのだ。
「雨か…?」
外を見ると完璧に晴れ。
俺は視線をハンガーに戻した。
…1枚のびしょ濡れの名刺が洗濯バサミに挟まれてあった。
昨夜、その名刺を俺はワイシャツの胸ポケットに入れたまま洗濯機に入れたらしい。
即座にまわりを見回し、再度布団に倒れこんで、俺は仮死状態になった。

土曜日、会社の異動絡みの飲み会があって、6時から飲み始めたのだが、スタート時点では、サッカー日本・オランダ戦の後半は家で見れるだろうくらいにしか思っていなかった。
しかし、ふと気づけば、いつのまにか場所が移動し、9時頃には、堂山のキャバクラに何故か座っていたのだ。
あこちゃんという子が最初について、「延長していい?」と聞かれてOKしたのだが、その後B子→あこちゃん→C子→あこちゃん→D子→あこちゃん→E子→あこちゃん→F子→あこちゃんと入れ替わり立ち替わりで、正直、あこちゃんよりC子やD子やE子の方がタイプやったし、話もしっくりきたのではあるが、いつのまにやら、あこちゃんは名刺を俺に押し付け、携帯を取り上げてアドレスを勝手に交換したのであった。
俺は、得意の「脳梗塞ネタ」や「線路落下ネタ」や「血液型ネタ」を駆使して多くの女の子たちに奉仕したのだが、所詮は何も得られない泡沫の一夜に過ぎない。

悪夢の日曜が過ぎ、昨日に続いて今日も携帯にあこちゃんからメールが届いていた。
添付されてた写真も素面で見たらけっこう可愛いね。
だが、所詮は無為也。
俺はメールを削除する。
そして、心の中で叫ぶのだ。
「もっと金欲しいわあ~!」
2010年6月21日 (月)
アホの戯言
去年、映画館で観た映画が数年ぶりに100本を超えたと書いた。
そして、俺の人生に於ける年間鑑賞映画100本超えが何を意味するかも。
俺は皮肉交じりに、その期間をこう呼ぶ。
「黄金時代」と…。
1800円の対価を払い暗闇の中でスクリーンの煌きを見つめる。
しかし、黄金とも言える僅かな時間の裏側の灰色の膨大な時間。
ああ…切なかーっ!
なんばしよっとねっ!わし。
こげんことばかりしよっとロクなことなかよー!
…と無理やり自分に「竜馬」を憑依させようと試みても無駄であった。

昨日、仕事中に万障繰り合わせて茶屋町の映画館にコソコソと潜入した。
ジェーン・カンピオンの「ブライト・スター」を見て心を洗おうと思ったのだ。
しかし、チケットを買おうとしたら「実は、これプロジェクター上映でんねんけどよろしいか?」と聞かれて「何が哀しゅうて1800円払てDVDのデカいの見なあかんねん、あさってきやがれ!」と言って外に出た。
陽光がまぶしい。
何してるねん、俺!
考えてみたら、仕事さぼって映画ばかり見てて今年は半年で70本以上見てる。
プロジェクター上映にしやがったのは神様の仕業か。
何かの天啓やあーっ!たぶん。

と、考えたが、実は7月1日から異動なのであった。
降格人事が解除されて、元に戻って、勤務場所も変わる。
映画館なんて周りに無いから、どっちにせよ映画見る数減るのだ。
この6月は1年分の良作がまとめて出た月でした。
天はまだ俺を見放してはいない。たぶん。
2010年6月18日 (金)
きな臭い奴らを高く吊るせ
SFCG(旧商工ファンド)の創業者の大島健伸が破綻前の資産隠しで逮捕されたけどさ、
タイミングがねえ…あんまりじゃない?
改正貸金業法施行の前日というタイミングがさ、プンプン匂うわよ。
そこまで、サラ金をぶっ叩くのならさ、同禽してた銀行もぶっ叩きなさいよ!
あら、同禽だって、あたしったら、もう。
ハイエナみたいな弁護士や司法書士とかも、最近うざいったらないわ。
受け目に立ったら人間終りなのね…。
でも、大島社長って、古尾谷雅人に似て、ちょっといい男よね。
慶応出たあと三井物産に入社したんだけどさ、あくまで自分で起業するための研鑽のためだったのよ。
そいでさ、彼ったら考えたのよ。
出来上がった業界に乗り込んでも勝てないって。
で、目を付けたのが風俗か金融だったの。
京都の「日栄」で1年修行して仲間数人と立ち上げたのが「商工ファンド」。
雨の日も雪の日も自転車で走り回って営業したのよ。
それで、あそこまで大きくしたのに…こんなことになっちゃって。
えっ?何でそんなに詳しいかって?
あたし、いたのよ…社員で。
当時は剃り込み入れて「腎臓売って返さんかい!」とかさ…。
大島社長のことは心から尊敬してたんだもん。
あら、いやだ、変なこと思い出させないで!
でね、考えたの、あたしも。
通り一遍のことやってたって勝てないって。
で、目を付けたのがオカマだったのよ。
ダメ?充分通り一遍だって?
だったら新党立ち上げて参議院選挙出ようかしら…。
「勃たせます日本」ってどう?
「お前じゃ勃たない」って?そりゃそうか…。
2010年6月17日 (木)
映画について彼らが言っている二、三の事柄
★注:以下の発言引用は原文が手元にないので全く不正確です。
一応、内容は合ってると思いますが…。

●「三ツ星レストランのシェフがカツ丼作ってみましたみたいな」
(「アウトレイジ」に関してのビートたけしの発言)
フランス料理よりカツ丼が劣るってのか!アホンダラ、ボケ!
と言う話もあるが、このおっさん、①自分を三ツ星レストランのシェフという業界No.1に準える自意識過剰 ②台詞の応酬による従来型ヤクザ映画をカツ丼に準えフランス料理たる「ソナチネ」型哲学ヤクザ映画の下位におく錯誤 ③カツ丼たる従来型ヒットヤクザ映画なんて、その気になりゃあ簡単に作れるという奢り という3段重ねの過ちを冒していることわかってるんかね。
ダメやと思ってたら「座頭市」みたいな変種を出してきた実績もあるんで見切れないのだが、「アウトレイジ」は案の定ダメな映画だったよ。

●「ドリュー・バリモアこそイーストウッドの継承者になるかもしれない」
(「ローラーガールズ・ダイアリー」評における宇田川幸弘の発言)
そもそも、イーストウッドから継承するものって何なん?と思う。
強固な作風も厳然たる主義主張も無い男だろう。
そういうのが無いことによるプレーンで何でも来い的作風というなら解からんでもないが、それは継承するほどの何かではないし、できるものでもない。
ローラーガールズ・ダイアリー」には「スラップ・ショット」や「ヤング・ゼネレーション」や「ロンゲスト・ヤード」的70年代フィルムの匂いがあり俺なんかは堪らない郷愁を感じる。だが、それはイーストウッドに代弁されるものでもないのだ。

●「寅さん映画には所謂インテリが多く出てくる。教師や学者や画家や殿様なんかだけど、いっそのことフランスかぶれの東大の某元学長も出してやりゃよかったのに」
(著書名は忘れたが対談本における四方田犬彦の発言)
良いこと言うね、この人と思った。
2010年6月16日 (水)
オチない手前味噌
P氏のBBSの書き込みに返事を書いてて思い出したことがある。
吉本新喜劇を見ていると、構成とか脚本とかで「D・T」という名前が出ている。

俺は、この人と学生時代に1度だけ立ち話をしたことがある。
当時、俺は映画研究部でゴロまいていたが、DさんはSF研究会というところに在籍しておられた。1年先輩であった。
この2つの部は自主映画なるものを撮っては、やたら学内で上映しており、でも、観客はほとんど身内しか来ないから、相互扶助でお互の上映会には足を運ぶのであった。

そして、ある日、俺はDさんの映画を見た。
終わったあと、ボーッと立っている氏に声をかける。
「いやあ、よかったっす!」
「えっ…そう?」
「独特ですね」
「うん…」
「あの…聞いていいですか?」
「うん」
「あの、道路に落ちていたうん○ですけど、めっちゃリアルでした」
「そうやろ!」
「あれ、どうしましたん」
「ふふ…」
「道路でパンツ脱いでしはったんですか」
「ふふ…」
「すごい根性ですやん」
「ふふ…」
「気合がちゃいますよね」
「ふふ…あれ、味噌やがな」
「…そうなんすか」

以上。
思い出したから書き留めただけです。
2010年6月11日 (金)
カミングアウト
買いたくもなかったが、わかぎゑふの「正しい大阪人の作り方」という本を買ってしまい、やむを得ず読んでいるのだが、不愉快である。

だいたい、この手の「大阪(人)論」を、俺は好まない。
そこに書かれていることは、概ねメディアによって捏造されたものだから。

俺は、会話をしていて、自分がツッコんで欲しいと思うことは多少はあっても、相手の言葉に臨機応変にツッコミを入れる能力はない。
確かに、「うどん定食」や「焼きそば定食」は嫌いじゃないが、粉もんを年がら年じゅう食ってるわけでもない。大体、月2くらいかと思う。
豹柄の服のオバハンを見ることは稀で、周辺にもそういうオバハンは居ない。
街中で芸能人を見掛けることはあっても、よう声かけへんし、声かけてるオッサンオバハンも見掛けない。

昔、役所に勤めた大学の後輩が研修で1年間、東京に行かされノイローゼになった。
彼は「大阪人やったら、オモロイことを言え」という周囲のプレッシャーに負けたのだ。
メディアに捏造された言説による犠牲者であろう。

つくづく思う。
俺は本来生きる場所は関東であったと。
もう遅いのだが、生きなおせるのならば、関東人として生きたい。
已む無く関西弁を喋る「隠れ関東人」として生きる今後の人生。
なんという暗澹たる未来だろうか。
2010年6月10日 (木)
つぶみ in a Dog Day Afternoon 
土曜の昼下がり、俺は大阪は天満の路上を歩いていた。
6月と言えども、日差しは丸っきり初夏であり、
吹き出る汗を何度も拭ってハンカチはじっとりと湿り、
おでこを拭い過ぎてムースで固めた前髪がザンバラに額に落ち、
ワイシャツはズボンからはみ出て、
足元からは曰く言い難い臭いが昇り立つ。
朝から3回は自販機でジュースを飲んでいただろうか。
お腹はチャプつき疲労がいや増す。

ふと前方を見ると、金髪碧眼の外人の子供が2人。
チャリンコに乗ったまま自販機の前でジュースを買っていた。
兄弟であろうか、お互いニコニコうれしそうに笑い合い、
何かを言い合っている。
「Oh! Jimmy, you get a TSBNUMI」
「Oh! Bobby, you get a TSUBUMI, too」
そう言ったのかどうかは知らないが、すれ違った彼らの手に握られていたのは…
サンガリアの「つぶみ」という葡萄のつぶつぶ入りジュースだった。
俺は後方に走り去る彼らを振り返る。
「You are surely soul brother of mine!」

何を隠そう俺は、自販機の清涼飲料マニアで、サンガリア製品では、かの「みっくちゅじゅーちゅ」より「つぶみ」をこよなく愛する者なのである。
そして、自販機の前に立ち更に驚愕した。
通常100円で売られている「つぶみ」の価格が何と80円であった。
マニアックな俺は自販機は大概チェックする癖があるが、この銘柄を80円で売ってるのは初めて見た。

20円を浮かすために遠路はるばるチャリンコで来たんか!
少年たちよ、東洋の島国くんだりで苦労しとるんか?

俺も、もっと頑張らないと…いや、頑張れる筈だ。
目から出た汗を、ベトベトハンカチで拭い、俺は天満の街角に再び消えて行った。
2010年6月5日 (土)
黄昏のデスティネイション
黄昏のデスティネイション
          
          作詞 悪悠
          作曲 包強兵
          歌   MAD今林

民主の行き着いたところにさ
どうこう言ったって仕方ないぜ!
合わせ鏡じゃねえの奴らと俺たち
自民、改革、みんなに立ち枯れ
どいつも小者で遣り切れねえや

オレーオレオレオレ!
堕ちよじゃないの
老いも若きも
男も女も
黄昏のデスティネイション

参院候補の白痴どもにさ
どうこう言ったって仕方ないぜ!
五十歩百歩だどいつもこいつも
じゅん子に亮子に中畑、きん枝
命張る奴なんざあいやしねえ

オレーオレオレオレ!
堕ちよじゃないの
爺いも婆あも赤ん坊も
オカマもオナベも
黄昏のデスティネイション
2010年6月1日 (火)
悪意のネゴシエイション
なんだか、グダグダ状態になりつつある沖縄米軍基地問題なのだが、
こんなの、俺様が総理になりさえすれば、一発で解決してやるぜ!
大体、3つの別次元で論じられるべき問題が混在し優先順位が無視されている。

①超リージョナルレベル
普天間基地が住宅街のど真ん中にあることで周辺住民が危険と騒音にさらされているのだから普天間基地を余所に移設すべき。
②リージョナルレベル
戦後、アメリカの占領地として貶められ又返還後も米軍基地の7割を背負わされてきた沖縄の歴史に鑑み、その多くの負担を軽減するため米軍基地を県外に移設すべき。
③ナショナルレベル
戦後半世紀を超え冷戦構造も変化し世界のパワーバランスも米主導1本かぶりでは論じられない。日本が多くの負担を背負ってまで米軍基地を国内に置く理由はもはや無いのでは。

順序立ててどうすべきか考察する。
①の普天間問題に関して、即刻移設すべきで世間の論調はまず一致している。俺なら、こう言った。
「沖縄に偏在している米軍基地は大半を他の府県に命を懸けて必ず移設しますから、当面は俺の顔に免じて辺野古案を呑んでくれ。おねがいします」
そう言って土下座してでも普天間関係は終息させる。
②次に全国知事会の場に乗り出して行き、連中に基地負担について問いただす。
特に現行基地負担ゼロの自治体の首長は徹底的に吊るしあげる。
「自分が安全地帯にいて人にはしんどい思いせえ言う。そういう県民でいいんか?」
大半は返ってくる似非良識派な言質を全国生中継の放送上で取る。
仮に変人が「そうや」とでも言ったら、補助金交付金の類は一切カットし、財政破綻させる。
神奈川や青森や長崎は既に負担してるから免除。狙いは大阪。
橋下知事は話があれば検討すると言ったが、民意を問うたって反対に決まってるのだから、俺は耳打ちする。
「財政危機といわれる泉佐野を一刻も早く破綻させなはれ」
破綻させて2~3年放置しとけば、関空込みで米軍誘致機運は必ず産まれる。
③当然、そもそも日本にもう米軍基地なんて要らないと言い出すやつが出る。
そういう奴には「徴兵制施行」がいいか、「38度線上で人の鎖ごっこをして北の兵士に蜂の巣にされる」のがいいか選ばせる。

まあ、言うは簡単だが、実際には十重二十重の交渉力が要るんでしょうな。
今の政治家は、論理もなけりゃあ交渉力もない。
ないないづくしじゃ話にならない。
2010年5月27日 (木)
ポランスキー的な、或いはコーエン的な
夜中に目が覚めて、自宅マンションのベランダに出て下を見た。
下にはすべり台やブランコや砂場がある。
深夜だと言うのに20名ほどの子供たちが遊び、その母親たちと思しき女性たちの姿もほのかに見える。
「夜中に変だな」と思い、部屋に戻ろうとしたら、ベランダが広い庭園になっていた。
全く手入れがされない芝生や築山が朽ちはて小さな池は濁っている。
「トイレに行かなければ」と思う。
トイレは庭園の片隅のプレハブにあり、俺は真っ暗なそこに怖々入ろうとした。
その瞬間に横の濁った池の縁の草むらに何か大きなものが逃げ込むのが見えた。
ジッと凝視した目を離す事ができず、ドアを開けたまま、それでも何とか用を足し、庭園の草むらを通り部屋に戻る。
「寝なければ」と思い布団に向かおうとした瞬間、
廊下の先の玄関の薄暗がりの中を右手の子供の寝室から左手の子供の勉強部屋へと人影が駆け抜けた。
俺は、確認するため、その部屋に向かう。
入口脇の灯りのスイッチを押すが照明はつかない。
暗闇の中をジッと凝視する。
誰もいない…と思った瞬間、窓辺に人影のようなものが浮かんだ。
ぼんやりして実態がはっきりしないそいつを俺は見つめる。
と、いきなりそいつが両手を回しながら俺に突進してきた。

「うわっ!うわっー!」
恐怖の叫びを上げて俺は目が覚めた。
腐った庭の腐臭と暗黒の誘いの記憶の中、冷たい汗が背中を伝うのを感じながら、真夜中の蒲団の上で俺は思う。

「病んでまんがな…俺」
映画ばっかり見てるから、こんな夢見るのだ。
2010年5月17日 (月)
イライラする
「○○子イライラする!」
最初はシャレですんでいた。
微妙に心の核心の痛い部分を逆撫でされる感じがあったが、
それでも数回の間はオモロいとさえ思っていた。

日常生活の中で女房が頻発する、いとうあさこの真似。
これが、連日言われると鼻につく。
「どんだけイライラすりゃあ気が済むねん」

正直、「けにろんイライラする!」と返したいのだが、
言ってる自分を想像すると気持ち悪いので言えない。

ああ…でも言いたい。
山ほど言いたい。

満員電車でデイパックを背負ったままのガキリーマンに「けにろんイライラする!」
どいつもこいつもケータイかDS見てて「けにろんイライラする!」
駅で便意を催し駆け込んだトイレが全部埋まってて「けにろんイライラする!」
会社で世間知らずなガキの論理に付き合い「けにろんイライラする!」
道で誰かの吐いた痰踏んで「けにろんイライラする!」
平日の昼間に映画館に行ったらオバハンばかりで満員で「けにろんイライラする!」

家帰ってパソコン見てたら子供が覗き込んできて
「なんなん?けにろんって」
ヤッバイと思って「けにろんイライラする!」

これ書いてて自分のこと「けにろん」と書くことに
「けにろんイライラする!」

正直改名しようかと思ってる。
2010年5月13日 (木)
親爺の異常な愛情 又は私は如何にして期待するのを止め三池を愛するようになったか 三池崇史…論 vol.2 
「男騒ぎ」という言葉を初めて見たのは、大島渚の「戦メリ」が公開されたときであったろうか。いや、もしかしたら「御法度」のときだったかもしれない。
どっちにしても、いっぱしの男どもが肉体的にせよ精神的にせよ、臨界ギリギリで繰り広げる相克のドラマほど見ててオモロイもんはないのだ。
考えてみりゃあ、大島の映画も、上記2作以外に「日本の夜と霧」や「太陽の墓場」や「無理心中 日本の夏」や「絞死刑」とか男騒ぎの映画が多いね。

何でも来いのアルチザンとして頭角を現した三池だが、「DOA」のラストで掟破りをしたとして世間で評価される。
だが、俺は、あの映画で掟を破る覚悟があったわけではないと思っている。深い考えもない、ええ加減さの帰結であったに違いない。
そういう意味では、三池は鳩山首相と精神構造に於いて酷似している。

だが、本当の転機が「実録・安藤昇侠道伝 烈火」で来る。
何が実録で何が安藤昇なのかさっぱりわからんこの映画で、真に新しかったのは竹内力を追うヒットマンコンビ(美木良介山口祥行)の存在。
あの、どこまで本気かわからん舐めきったキャラ創造こそ真に革命的ではなかったか。そして、自分でもイケると踏んだのだろう。同系統のキャラ設定は「ゼブラーマン」1作目の防衛庁コンビ(渡部篤郎近藤公園)として継承される。

ただ、バカ忙しいが故の窮余の策で本気汁をうっちゃった感覚のみでは、俺は好きではあるが、彼が真の巨匠となる日は来なかっただろう。
だが、2005年。「妖怪大戦争」という子ども向け映画で俺は瞠目する。
何より巨大感があった。そして、多くの役者が阿吽の呼吸で醸す共闘の場としての濃厚な空気があった。そこに、前述の舐めた開き直りが加味された。
2007年の「スキヤキウエスタン ジャンゴ」でも等位のエネルギーを感じた。(世評ではボロクソであったが)

なんだかんだ言っても、現在の日本映画で数十億のバジェットの企画があったとして、まともに期待できるアルチザンがいるだろうか。
阪本順治崔洋一も既に限界は露呈されてるように感じる。
「日本映画」以上を目指して半生を賭して叶わなかった黒澤。
その彼の意思を継ぐ者。
底を見せきってない男。
俺はそう思うのだ。
十三人の刺客」に期待する。
2010年5月10日 (月)
反転する感情
ああ、いつの頃からだろう…。
俺の足が、これほどまでに臭くなってしまったのは。
もちろん、以前から多少は臭かったであろう。
しかし、尋常ではないのだ、今の臭さときたら。
真夏に、さんまのハラワタが炊事場の三角コーナーで1晩放置されたときに放つ芳香とでも言おうか…。
高校生の柔道の部活で汗まみれになった柔道着の鞄の中で1晩寝かされた揚句に翌日洗ってないそれを着て練習に臨んでさんざん皆から忌み嫌われた揚句に、その晩又も家で洗濯に出し忘れ、翌日の部活で着替えようと鞄を開けたときの、信じがたい芳香とでも言おうか…。

数年前までは、そんなに臭いを意識したこともなかったのに。
どうしてこんなことになっちまったんだー!
思い当たる節は2つ。
・靴下が100均で買ったものばかりになり、靴も2,000円のバッタものばかり履くようになった。
・メタボ化が進展し、元来、多汗症であったのが輪をかけてひどくなり、安物の靴下と靴の中で汗と垢が有機的に反応し腐敗臭が発生。
そんなとこだろう。

昨日、仕事帰りに「洋服の青山」に2本なんぼのスラックスを買いに寄った。
メタボ化のおかげで、ズボンの股が年がら年中、擦り切れるのだ。
ズボンだけがダメになるので、最近はスーツは買わないようにしている。

売り場に行くと女性の販売員しかいなかった。
来なくていいのに、寄ってきてあれこれ推奨してくる。
俺は1着を選び、おもむろに試着室へ。
ズボンを持ってお姉ちゃんもついてくる。
そして、フィッティングルームの前でズボンを受取りカーテンを開ける。

「しまった!…俺の足めっちゃ臭かったんやった…どないしょう…かっこ悪い~!」
しかし、もう引き返すことはできない。
そして、意を決して靴を脱いだ瞬間、モワーっと臭気が立ち上った。
俺は逃げるように試着室に入りカーテンを閉めた。
「ごめんな、すんません、もういいから、はやく、立ち去ってくれ」
そう心の中で唱えつつ、気配をうかがう。
だが、よせばいいのに、お姉ちゃんは屈んで俺の脱いだ靴を揃えようとしているらしい。
その瞬間、猛烈に咳き込む声が…。
「ゲーッ…ゲホッゲホッ…」
それを聞いて俺の心の声は反転する。
「フッフッフ…もっと臭え!女!臭うのじゃあ!」
サディスティックな感情は劣等感の裏返しなのだった。
2010年5月7日 (金)
幻想のUSJ
ジャンカジャンカジャンカジャンカ…U.S.J.!!
嘘八百の ソルト野郎 地獄に堕ちな!
ジャンカジャンカジャンカジャンカ…U.S.J.!!
胡散臭い さわやかボーイ JESUS!
ジャンカジャンカジャンカジャンカ…U.S.J.!!
後の百太郎 少女地獄 ジンギスカンの謎
ジャンカジャンカジャンカジャンカ…ohh!U.S.J.!!
ウルスラ・アンドレス シドニーローム ジェーン・バーキン
ジャンカジャンカジャンカジャンカ…U.S.J.!!
うんころ しっころ ジョンジョロリン

実は、俺の家はUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)に近い。
30分かからない。
しかし、USJができて10年以上経つのに行ったことない。
混んでるとこ行って並ぶのが鬱陶しい。
しかし、子どもたちは、そうはいかないらしい。
同級生は皆当たり前のように10回~30回くらい行ったことあるらしい。
で、今日行くはずだったが、しんどくなってやめた。
代わりに、チャリンコで近所のスーパーのフードコートに行き、子どもはビッグマックセット、俺はタコ焼きとビールを飲み食いして帰った。

ohh!U.S.J.!!
2010年5月2日 (日)
 
 
映画館主義的快楽とは
1年ほど前だろうか。
シネスケのN先輩と飲んでる席で「なんで、キム・ギドク見ないん?」
と聞かれたことがある。
「いやあ、巡りあわせっすかね。見たくないわけじゃないんですが…ギドクだけやなくて、アレクサンドル・ソクーロフジャ・ジャンクーも見てませんなあ、そう言われてみりゃあ」
そう言われてみるまでもなく、考えればなんぼでも1本も見てない映画監督なんているわけで、ドゥシャン・マカヴェイエフもアラン・タネールもダグラス・サークダニエル・シュミットもマルコ・ベレッキオも…と延々と続くのである。

先週の土曜日。
キム・ギドクの「絶対の愛」が天六ユウラク座でかかるので見に行こうと思った。
3時の回までの時間を新世界の映画館で何か見ることにした。
新世界国際劇場では「バレンタインデー」「Dr.パルナサスの鏡」「チェイサー」の3本立て。
日劇東映では「ごろつき」「関東やくざ者」の2本立て。
トビタシネマでは「フロスト×ニクソン」「カンフー・ダンク!」「ファイナル・レジェンド 呪われたソロモン」の3本立て。
飛田東映では「極道記者」「男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎」「博奕打ち」の3本立て。
これらのうち半分くらいは見たことがある。
観たいと思ったのが「フロスト×ニクソン」と「ごろつき」だったが、結局観たのは「バレンタインデー」と「極道記者」なのであった。
3時のギドク「絶対の愛」に合わせた時間配分でそうなった。

で、俺はこういうセレクトの仕方が好きなのだ。
偶然の流れに身を任せ…ってなわけでして、ポイントヒットなセレクトばかりだとしんどくなりそうで嫌だし、世界観も偏狭になりそうだ。
今時、映画館でしか映画を観ないってのも何かなあ…って感じだし、こうもデジタルビデオで撮ったものをフィルムに焼いた代物の横行や、上映システム自体がデジタル化されてくると、フィルム至上主義的言説に依拠する劇場主義な言い訳は通じにくい。
受動的な偶発によってこそ獲得し得る横断性。
これやね!…ってことにしとこう。
だから、死ぬまでに観たい未見の多くの映画があるけど観れない可能性が高い。
それでもいいような気がする。
2010年4月28日 (水)
ダメ男の覚醒
最近、自分でもあらためて思うのだ。
俺って、どうしようもないダメ野郎だと…。

日曜日、女房が昼飯作らないと言うので、近所のスーパーの惣菜屋で買ってきたコロッケをあてに、俺は朝の11時から家で焼酎を飲んでいた。
軽く1,2杯のつもりが、何故かコーヒーのマグカップに並々とついだロックを5,6杯飲んでしまった。
1時頃、中学と小学生の息子2人を連れて甲子園に行く。
去年に引き続いて、ロイヤルスイート席に誘われたのだ。
ロイヤルスイート席というのは、内野席上空にゴンドラ状に設置された10人席で空調の効いた歓談室と外に設置された観覧席から成る。法人の年間買い決め契約席だから、一般には売り出されていないのだ。
俺は着くなり息子どもを観覧席に追いやり、会社の連中たちと、いきなり飲み出した。
試合は、初回でドラゴンズに4点を入れられ、どうでもよくなった俺たちは飲み続ける。3人で瓶ビールを20本以上飲む。
飲むほどに、最悪の酒癖が出て、俺は金本と新井をボロクソにけなしまくり、座を徹底的にシラケさせた…ような気がする。
7回の攻撃でジェット風船を見に観覧席に初めて座ると、その回、鳥谷が満塁ホームランを打った。追い上げムードの球場に便乗し、息子の持ってる応援バットを取り上げ叩きまくるが、全然効果はなかった。
帰り、阪神尼崎で途中下車し、王将で餃子と焼飯を4人前ずつ買い家に帰った。
記憶が以降、全く消失しているが、家でふたたび飲みまくったらしい。

月曜日の朝、猛烈な二日酔いでよろめく俺に、怨嗟に満ちた女房の視線が突き刺さる。
「何やねん…」
「あんたと誰も飲みたがらなくなるわ…怖いわ本当」
そのあと何聞いても一切口をきこうとしない。
どうも、家で酔ってボロクソ毒ついたらしい。
何に対してかしらないが…。

夜、仕事から帰ると、焼酎は捨てられていた。
そして、走れ!と言われた。
俺は、神崎川の堤防を走った。
100メートルも走らないうちに息があがった。
そりゃそうだろう。何十年も走ったことなんかなく、体重は最早90キロを超しているのだ。
しかし、かつて、中高とサッカー部のレギュラーとしてならした潜在能力が目覚める筈。
1日ずつ、距離を伸ばしていこう。
あの、ロッキー・バルボアも初日はゼーゼー言ってたじゃないか。
ロッキーのテーマが、俺の頭の中で鳴り響く。
今日も楽しみだぜ!走るのが。
と思ったら、雨降ってるし…。
やめとこか。
2010年4月27日 (火)
唾棄されるべき情緒
米軍基地の移設候補にいきなり名指しされた徳之島。
住民の反対集会を映すTVニュースで再三使われた映像に、アジに立った女子高生が「美しい自然が…」どうとかこうとか言う場面があった。
俺は吐き気を催す。
勿論、映っていた彼女にではない。
こういう定型のイメージが、世間に訴求する何かを、いまだもってると妄信するクソマスコミにだ。

阪神淡路大震災15周年とか、JR尼崎脱線事故5周年とか。
やれ、特集だ、記念特番だ、スペシャルドラマだと、したり顔でお定まりの企画の洪水。
幼い我が子を失った、自分を産み育ててくれた親を失った、妻を夫を、兄弟や姉妹や、何十年来の親友を失った多くの人々が、追悼に手向ける花束にこめる気持ちなんて、そんなわかり切ったことを誰だって今更見たいわけではないだろう。
それを映し放送することに意義があるとの気色の悪い妄信は、最早、一種のファシズムに近いとさえ思う。

前者に望んで、マスコミがやるべきことは、徳之島の基地歓迎派の人の意見に耳を傾け、それを反対派の意見と併置して放映し、この問題の煮え切らない対応で鳩山政権にNOを突きつける全国の多くの人々に問いただすことだ。
なら、いったい、どうすればいいと思う?…と。

後者に対しては、再生する街や、哀しみを乗り越えた人々だけ映すべき。
そして、災害対策の遅れや、人為的事故の再発防止をこそ、徹底して取り上げるべきだろう。

情緒的メンタリティーこそ唾棄されねばならない。
又、そんな浪花節言ってる場合でもないんじゃないか?
2010年4月24日 (土)
謙虚さも大事よ~ん…「黒澤明VS.ハリウッド」を読んで
生誕100年とやらで、本屋でやたら黒澤明の本を売っている。
仕方ないので、「黒澤明VS.ハリウッド」を買って読んだ。
で、まあ面白かった。
ただ、この本。
膨大なトリビアで装飾水増しされております。
ダリル・F・ザナックが登場すれば、彼の青年時代からの略歴に数ページ使う。
リチャード・フライシャーが登場すれば、彼の青年時代からの略歴に又数ページ使う。
…てな具合で、それが又いちいち面白い。
面白くない人には、単なるイライラ要因でしかないでしょうけど。
映画化したら、面白そう。
主役は3人。
黒澤明とエルモ・ウィリアムス(20世紀フォックス側プロデューサー)、青柳哲郎(黒澤プロ側プロデューサー)で。

本の中では、露悪的に語られることは決してないのだが、
この「トラ!トラ!トラ!」監督降板事件は、煎じ詰めればこうだろう。
「狭い邑組織の中で天狗になってゴーマンかましまくってた親爺が世間の風に打たれて叩きのめされたとさ…」

中学1年で「七人の侍」を見て何言ってるのかさっぱりわからなかった俺。
でも、高校1年で「天国と地獄」を見て叩きのめされた俺。
そして、大学1年で「影武者」の初日にかけつけ、うなだれて帰った俺。
羅生門」と「椿三十郎」は生涯のベスト映画と問われれば外せないと思った。
しかし、社会人になってから見た「赤ひげ」を見て思ったのだ。
この、おっさんヤバイで…。
ゴーマン昂じて他の何物も聴きいれなくなった感横溢であった。
「トラ!トラ!トラ!」事件は、その「赤ひげ」の直後。
起こり得るべくして起こった…ということだろう。
2010年4月16日 (金)
お芸術家になるには…有馬稲子私の履歴書
日経新聞の朝刊の「私の履歴書」というコラムで今月に入ってから、有馬稲子が連載しているのだが、数日前の回から「監督さん」という人物が登場し、彼女がその妻がいる「監督さん」と不倫し、弄ばれ、傷つき…という展開の中、煌めくような輝きで登場した萬屋の錦ちゃんに救われ惹かれていくというハーレクインも真っ青な怒涛の展開に日々、手に汗握る毎日なのだが、本日の回で、その「監督さん」とやらが、岸恵子川口浩の主演で映画を撮ったとか、赤ちゃんが主役の映画でキネ旬1位を取ったとか書いてある。
ま、マジ…?!!
市川崑…やったん。
だって、市川崑ってのは女房の脚本家、和田夏十だけを愛した愛妻家やったとばっかり思ってたんですもの…俺。
まあ、この「監督さん」。
意気地がなく、未練がましく、横柄で、強欲なサディスティック下司野郎として、とことん書かれております。
有馬稲子の恨み、100年殺し級。
何か爽快でありつつも、市川崑も死んで晩節を貶められ気の毒でもあります。
まあ、それにしても、女房一筋なんていう唐変木ではお芸術なんて無理なんでしょうな…。
この俺も、何時の日か、お芸術に身を捧げる身になれないもんでしょうか…。
2010年4月15日 (木)
世直し提言集
どうにも、おかしいんちゃうかと思う奴らが増殖している。

・電車を降りようとしたら降り口を塞ぐようにして立ってる奴が増えた。
 若い奴ばかりではなく、おっさんやおばはん、或いは爺い婆あにも、こんな奴がいる。
【対処法】邪魔じゃボケと言いつつ、わざと思いっきりぶち当たりこかす。

・狭い歩道をチャリで走っていたら向こうから明らかにすれ違えない状態で2台で並びしゃべくりながら来るチャリが増えた。大体中高生くらいの奴が多い。
【対処法】そういう奴らを発見したら、思いっきり自分のチャリを加速し正面衝突してやる。相手が肋骨折ろうがどうしようが自業自得である。

・街中で雨上がりなどに持ってる傘の先を後ろに大きく振りながら歩く奴がいる。
 俺は傘は逆手で持ち先っぽは自分の前に来るようにしか持ったことがない。
【対処法】こっそり後ろから近づきタイミングを見て、脚を突き出し、そいつの傘を自分のふくらはぎに突き刺ささらせ、因縁をつける。

・やたらめったら、歩道でツバを吐く奴。
 知らずに踏んだら思うと憂鬱である。犬のうんこの方がマシな気がする。
以前、俺が50本/日のヘビースモーカーだったころ、しょっちゅうタンが出たが、路肩の側溝や沿道の植え込みとかにしか吐かなかった。そういうのがなかったら、口の中にしばし留め置き吐き場所を探したものである。
【対処法】死刑にする。

・公道を歩きながら前方を見ずにメールやワンセグに夢中な奴。
【対処法】こいつらを轢き殺しても無罪にする。

・子供の運動会や学芸会に行っても、我が子を肉眼で見る時間よりデジカメやビデオのファインダー越しに見る時間の方が長い親。
【対処法】親子ともども遠島。

・新世界国際劇場のおかまとおかま目当ての親爺ども。
【対処法】そういうのが目当ての人は新世界国際地下の方へ行きなさい。
ネットで見たが修羅場らしい。
2010年4月14日 (水)
立たない男のたちあがれ日本
憂国の男たちが立ち上がった。
最早、立たなくなったことはひた隠し、
もしかしたら…の幻想に一抹の希望を託し、
世の中からは付和雷同だとか、
意味不明だとか、
年寄りの冷や水だとか、
脳梗塞寸前とか、
何だかんだと言われつつ、それでも立ち上がったのだ。

イシハラは吠える!
手前ら、アホンダラ、ボケ!
いつものように興奮でどもりつつ吠えた。

ヨサノはかすれた声で例によって口の端に泡をためる!
誰が言ったか自民きっての経済通だそうで、
本人もその気らしいが、
彼の政治家人生で後世に残る言葉はハトに放った「平成の脱税王」だけだろう。
たぶん…。

ヒラヌマは長い根無し草生活に疲れたカスレ声でもはや何言ってるかわからない。
彼は、もう何のためにコイズミに反旗を翻したのだったか自分でも忘れてしまっている。

ずらり並んだ平成の立たない爺いの揃い踏み。
最近、こんなに笑える政治ショーはなかったね。
2010年4月12日 (月)