男の痰壺

映画の感想中心です

楽園の瑕

★★★ 2002年10月15日(火) 扇町ミュージアムスクエア

マギー・チャン登場後のおセンチ節の素晴らしさに酔うにつけサモ・ハン振り付けの香港武侠王道殺陣は不要だったとつくづく思う。それが浮くのを嫌いコマ伸ばし処理しまくったのも安易。喰い合わせの悪さを露呈した。更に100分は絶対的に短かすぎ。(cinemascape)

 

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プロゴルファー織部金次郎

★★★ 1993年3月27日(土) 天六ユウラク

好きこそものの上手なれの鉄矢メソッドが基底で好悪2極分化を誘発するのだが、そのエネルギーは尊重されてもいい。微温的な出演者たちによって演じられる微温的なストーリー。そういう意味で松竹プログラムピクチャーの正統的後継者だったかも知れない。(cinemascape)

 

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シャドー・フューリー

★★ 2002年9月23日(日) トビタシネマ

戦争後遺症の冴えない野郎を主役にしちまったので、ただでさえ冴えない話が益々しみったれてしまった。船木のアクションは亜流の域を出ていず、下手なワイヤープレイに至っては最早ギャグ。カサンドラ嬢の侘びしき乳ピアスの哀感だけが心に沁みた。(cinemascape)

 

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シン・ウルトラマン

★★★★★ 2022年5月16日(月) 大阪ステーションシティシネマ

原「ウルトラマン」への十二分な配慮と、そこに庵野=「エヴァ」的なテイストをこれでもかとトッピングして双方がちゃんとパロディアスに居所を得ているのが予想外でした。

 

のっけから禍威獣が次々と襲来する様はまんまエヴァのシトなのだが、ウルトラQの音楽に乗せてほとんどギャグ化される。ペギラはともかくマンモスフラワーで俺の脳内の羅針盤は映画と同期し「こりゃイケるでー」とイカもん食いの琴線に触れるのであった。

 

大体、ウルトラマンですから。ゴジラとかと違ってどでかい人間型の星人なわけで、そんなのリアリティを真面目に追求して作るわけにはいかない代物である。

そういうことを踏まえた上でパロディ映画として徹底的に如才ない作りだと思いました。

 

【以下ネタバレです】

ウルトラQなプロローグ

ウルトラマン第1話な斎藤工との合体

ネロンガガボラの巨大禍威獣

・ザラブ、メフィラスの等身大星人

・巨大化フジ隊員を長澤まさみでサービス

ウルトラマン最終話なゼットン、ゾフィ

とまあ、満漢全席とまではいかないまでも充分に満足できるフルコースではないでしょうかね。

 

シトの如く次々襲来するQ禍威獣がQテーマと同期し高度なギャグと化する。後は何とかインパクトなゼットンに至るまで禍威獣→星人の間断ないリレー&まさみas巨大フジ隊員のオマケで緩む間もない。半世紀を経て脅威に反転した光の国。ナウな時代認識。(cinemascape)

 

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斬る

★★★★★ 1993年4月10日(土) 日劇シネマ

ショット内の運動と構図がモンタージュと相互に浸食し効果を倍加する。乗り乗りのカッティングのリズムは巧いを超越し神業レベル。惚れ惚れするとはこのこと。随所で出る仲代の気障だが小粋な決め台詞が又小憎らしい程の決まり具合で緩みを一瞬で締める。(cinemascape)

 

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