男の痰壺

映画の感想中心です

2017-06-20から1日間の記事一覧

家族はつらいよ

★★★★ 2016年3月20日(日) MOVIXあまがさき3 かねてより寅屋のコラボ再現を夢想してた山田が尺に合う面子に巡り合ったということで倍賞の後継として夏川も完全に趣味に合う。老妻の反乱は未遂に終わっても犬の欠伸で済む話。若作りな色気を排した世界では稔…

鬼畜

★★★ 1978年10月29日(日) ダイニチ伊丹 冒頭のタイトルバックのセンスは音楽の良さも相まって野村らしからぬ世界観の提示を期待させるが、後は普通。題材をボカさず徹底して突き詰めた気概は買いはするが正直凡庸な表現力だと思う。子役の無表情は誤魔化しと…

TAP THE LAST SHOW

★★★ 2017年6月19日(月) 梅田ブルク7シアター2 水谷豊のことを嫌いな奴なんていない。 俺たちの世代だったら、たぶん絶対そうだろうと思う。 その豊が監督。 俺は祈るような気持ちで見たね。 で…上出来っす。 っていうか、ほっとした反面、まあ仕方ないか…

白鯨との闘い

★★★★ 2016年2月16日(火) 梅田ブルグ7シアター2 白鯨に情緒的な何かを仮託することはメルヴィルに委ね、あくまで事象としての事故要因にとどまる。高度に叙事的であり非情緒的で最良のアメリカ文学の芳香がある。そういう中で描かれた男同士の確執が最悪…

タクシー・ドライバー

★★★★★ 1977年3月18日(金) 阪急文化 1978年6月21日(日) ビック映劇 1980年10月29日(水) 関西学院大学学生会館大ホール 1983年2月25日(金) 伊丹ローズ劇場 深夜の妄想を彩る増感光量の粗粒子で映されるポン引き・少女娼婦・タクシー仲間・買春宿の親爺ら住人た…

昼顔

★★★ 2017年6月13日(火) 大阪ステーションシティシネマ1 TVドラマは未見…っつうか見んでしょう、ふつう、おっさんは。 冒頭、離婚調停の和解文が出る。 なんか、安部公房「砂の女」みたいでそそる。 全てを棄て、失って見知らぬ土地に流れてきた主人公。…