男の痰壺

映画の感想中心です

2019-06-22から1日間の記事一覧

アメリカン・ハッスル

★★★★ 2014年2月15日(土) TOHOシネマズ梅田4 締り無いダラな本だが、そのダラさまでもが寄与する70年代の空気。ラッセル前2作の面子総出のコラボはハイテンションな演技合戦のお祭り気分が横溢し御代登場でサビをも効かせる。付いては離れて又付く…

醉いどれ天使

★★★ 1981年9月13日(日) 新世界東宝敷島 三船も山本も格好つけ過ぎで本物のヤクザには見えない。大体、自滅しゆく男は放置すればいいのであってヒューマニズムの医者は余分だし多分に形骸的。闇市セットも造形美には遠く、ましてや独表現主義的幻想シーンのチ…

海獣の子供

★★★★ 2019年6月19日(水) TOHOシネマズ梅田4 原作未読です。 女子高生の日常のミニマムな悩みとかから始まった物語が、どんどん流転・漂流して、クライマックスは「2001年」のスターゲイトのような神秘・宗教的世界に突入し、そして再び日常に戻る…

舟を編む

★★★★★ 2014年2月16日(日) MOVIXあまがさき10 押せ押せのベタ展開に乗っかってる一方で、このセルロイドの無機人形のような理解の及ばぬカップルが映画内で成立してるアンビバレンツが堪らない。今村的オバコン趣味が伊佐山、渡辺を復権させクセ男優…

戦争の犬たち

★★ 1981年10月5日(月) 伊丹グリーン劇場 1人の「スパイ」や「暗殺者」が歴史の歯車を置き換えるというところにロマンがあるのに「傭兵」が主人公故に頭とお尻に在り来たりなドンパチがあり真中もポリティカルなロジックが窺えない。ただひたすらにウォーケ…

誰もがそれを知っている

★★★★ 2019年6月19日(水) テアトル梅田2 ファルハディの過去作に比べ評価は今いちみたいだ。 この監督の映画は、緊密に練りこまれた脚本の綾の一方で、画面造形の統御も特性だと思う。 それには、数人の人物の配置が好ましい。 であるが、本作の前半は結婚…