男の痰壺

映画の感想中心です

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

殺人の告白

★★★★ 2013年10月12日(土) 新世界国際劇場 あれっ?…なカーチェイスに目を瞑れば、近来稀に見る展開の妙だが、演出の大半は韓国ジャンル映画の追随でしかない。だが、それでも心を撃ち抜かれるのは、尽きせぬ愛惜の想いと激烈な怨嗟の持続が心揺さぶるから…

おんなの細道 濡れた海峡

★★★ 1981年6月4日(木) 毎日ホール ただただ流される主人公に次から次へと降りかかる新展開に飽きる間もない脚本が最大の功績だろうが、石橋と草薙の助演男優2人が男の優しさを滲み出させて出色である。演出的にはエッジが効いてるわけではないがロマンポル…

★★★★★ 2019年10月5日(土) プラネットスタジオプラス1 その昔、俺が少年のころ、今は亡き淀川長治がラジオで映画を語る番組があって、たまに聞いていたのだが、そこで、この映画のことを随分と熱く語っていた記憶がある。 まあ、内容は忘れたが、タイトル…

今日子と修一の場合

★★★★ 2013年10月13日(日) MOVIXあまがさき2 希望を絶たれた人も自己否定との葛藤のなか尚生き続けるしかないわけで、さすれば渡世のしがらみから無縁でもいられない。そのことを直視することは、意味があると思う。3.11は多くの幸せを粉砕したが…

プライベート・ベンジャミン

★★★ 1981年6月21日(日) 池田中央第二映劇 ゴールディによるゴールディの為の映画であるとしても、パープー娘が1皮剥けてキュートでファニーな伝統的アメリカンステロタイプのアイドルとしての成熟を遂げる。 その試金石であったろうが、ピークでもあった。…

工作  黒金星と呼ばれた男

★★★★ 2019年10月5日(土) 新世界国際劇場 日韓関係の変容と、朝鮮半島の今を読み解くのに凄く勉強になる映画だと思う。 親北の政権が覇権を握ってる今、それでも北が韓国に冷たいのは、なるほどこういうことかとわかったような気がする。 スパイ映画といっ…

第七の封印

★★★ 2013年8月17日(土) 梅田ガーデンシネマ2 戦禍の疲弊と疫病の蔓延と邪教の侵食に晒され、そういう時代に終末を諦念で迎える騎士に、死神を敢えて具現化し対峙させる要があったのか。どうにも悲嘆と嘲笑のスタンスが曖昧でしっくりこない。一座のロード…

スター・クレイジー

★★★ 1981年7月13日(月) SABホール ワイルダー&プライヤーコンビを流用した毒にも薬にもならぬ微温コメディ。黒人としてのアイデンティティ何処吹く風のオールドハリウッドな作劇に何の為に監督になったポワチエ?の疑問を呈しても詮無いが忸怩たる棘の一…

アイネクライネナハトムジーク

★★★ 2019年10月2日(火) TOHOシネマズ梅田10 見る気のない映画だったのだが、多部ちゃん主演ってことでムビチケを買っていた。 ところが、結婚するんだそうで、そんなことなら見んかったわ、金返せー。 とまあ、ええ歳こいたおっさんが何ほざいとんね…

クロニクル

★★★ 2013年10月17日(木) TOHOシネマズ梅田6 全てのクスブリ少年の為のトラディショナルな物語なのだが、上げて落とすのではなく上げずして落とすので居たたまれない。それを、ほんまウンザリなフェイクドキュの主観カメ制約により輪をかけ非情に突き…

俺とあいつの物語

★★ 1981年8月9日(日) 伊丹ローズ劇場 大体、こういう民青めいた集団農営に対して戦略の瑕疵を追及するでもなく、男と女のなあなあ主義に埋没するだけでは何をか言わんやであって自己矛盾も甚だしい。いくら蘭ちゃんが可愛いっても、女房が働くのどうのってだ…

ウエスタン

★★★★ 2019年9月29日(日) テアトル梅田2 *「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウエスト」なるタイトルで再公開されているのだが、あえてここではオリジナルタイトルでの表記とします。 (同様にたとえば「キートンの探偵学入門」は「忍術キートン」…