2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧
★★★★ 1989年2月26日(日) 長崎東宝 山城とか古舘とかのお茶の間タレントを持って来たキャスティングのセンスがいい。それを伊丹十三が出てきてぶち壊したのもご愛嬌。海外の「お化け屋敷」ものを日本の風土に移植してまがりなりにも成功している。(cinemascap…
★★★★ 2009年5月9日(土) トビタシネマ パラノイアなカリスマが出てこない等身大の『アンタッチャブル』。人より僅かに慎重なギャングと僅かに潔癖な警官の物語だが、最高級の役者と匠の域に達した演出で熟成バーボンのような味わい。終盤2人が初めて相対す…
★★★ 1990年11月4日(日) 日劇シネマ 孤絶した2人の純粋恋愛映画として成立させれば良かったのに、多くのしがらみを説明的に注釈することで絶対純度を放棄してしまった。ただ、古色蒼然としたメロドラマの作劇術の強度は捨て難く、久我美子がとんでもなく初々…
生年: 1978/ kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com
生年: 1956/01/03 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com
★★★★ 2009年5月23日(土) 心斎橋シネマート2 イレギュラーな展開はグダグダだが苦にならない。ゴミでも頼らざるを得ない女と心根ではゴミではない男の距離感が絶妙だからだ。だから決定的に携帯留守録が心揺さぶる。『殺人の追憶』ほど深淵でもないが演出…
★★ 1990年10月27日(土) トビタ東映 シリーズでこれしか見てないが正味つまらない。馬鹿で単純で乱暴だが本当は気が優しいというキャラは文太の本懐だろうが、そこに亡きおっ母さんネタが加わりベタ2乗でしんど過ぎ。安い工藤演出も緩さを上塗る。ひたすら脳…
★★★★ 2009年5月9日(土) TOHOシネマズ梅田10 よく考えりゃ嘘やろと思う展開の大甘さであるが、ボイル演出の迷いの無い闊達さに乗せられる。殆どメロウな大嘘付きなのだが、1割は本質を突いてみせる。インドの劇的な変容の巨視観とアップ使いの強烈な…
生年:1970/04/20 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com
生年: 1926/06/28 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com
★★★★ 2021年6月6日(日) シネヌーヴォ 水や火や超常現象への拘りは未だそんなに際立っていない。これを見て「惑星ソラリス」がタルコフスキーの分岐点だったのだなと改めて思ったし、こういうプレ・タルコフタッチな土着的で政治的な混沌のクロニクルをもっ…
★★★★ 1990年11月11日(日) 日劇シネマ 清張を橋本忍が脚色という正に王道的正調推理人間劇であり誰が監督したって面白くなっちまいそうな気がする。ただ一方でどれも同じに見えてきちまうのが辛い。寧ろ主題が今のアンチモラルな時代には最早、風化したと感じ…
★★★★★ 2009年5月23日(土) 新世界国際劇場 モンタージュが喚起する映画がショットの連鎖により成立する事の実感と至福。そして、意味或る物のみで成立するショットを完全に磨き上げるだけ。サディスティックなハネケにこそ為し得る達成。ナオミ・ワッツも長…
★★★★ 1990年11月11日(日) 日劇シネマ 松竹帝国で忠臣に傅かれた絶対君主小津は東宝に乗り込んでも又役者を無機的なロボット化する。カメラも音楽も呑み込む力業とも言える恐るべき統一感だが、中心に座った中村鴈治郎が血を通わせ風穴を空けた。こういうコラ…
生年: 1909/02/11没年: 1993/02/05 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com
生年:1952/04/30 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com
★★★ 2009年5月23日(土) なんばパークスシネマ2 自閉症の設定が技習熟の方便としてしか機能せず疑問だし、阿部寛含む大人の三角関係話も濡れてはみせても心を穿つことはない。…でジージャーですが、彼女はよろしいな!技を出す瞬間に一瞬タメるんです。そ…
★★★ 1990年11月12日(月) トビタ東映 警察機構を体制的に描く訳もなく所詮は似たり寄ったりの強欲と暴力の集団とならざるを得ず、ならば結局一緒やんという話だ。寧ろ構図は図式化し蠱惑のカオスは存在しない。拓ボンがドMチック熱演ったって徒花にすぎず、…
★★★ 2009年6月13日(土) なんばパークスシネマ7 順な時間軸の平板さに加え『マトリックス』的未来観の新味無さに辟易する。新キャラワーシントン&カイルの物語も昇華せぬならコナーの存在は最早蛇足にしか見えない締まらなさ。構成の失敗だろう。序盤の2…
生年: 1952/05/14 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.ha…
生年月日: 1966/03/20 kenironkun.hatenablog.com
★★★★★ 1990年11月18日(日) 梅田東映パラス 既存の商業主義に馴れ合いつつもポイントごとに特異な異質感が滲み出る。尖った技巧のオンパレードとウェルメイドな凡庸の端境点。物語に準拠せず闊達な語り口に拘泥した或る意味でのスコセッシのピークであり90…
★★★★★ 2009年6月13日(土) なんばパークスシネマ3 冥界とシンクロする町で優しき人々に見守られつつ主人公は彼岸と此岸を往還する。そして、死者と生者が招き寄せられ始まる物語は他者を礎に人が再生することの肯定に行き着く。何という前向きな人生観。寺…
★★★★ 1990年11月12日(月) トビタ東映 裕次郎&ルリ子の日活明朗コンビも田中&森の『おとうと』根暗父母に呑まれ暗鬱になる、そのミスマッチ。頻繁にインサートされる東京の夜景は甘い郷愁じゃなく異世界の風景みたいだ。市川節は堪能できても感銘は今いち盛…
生年:1972/05/07 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com
生年: 1925/11/11没年: 2015/09/27 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com
★★★★ 2021年6月9日(水) TOHOシネマズ梅田5 とんでもない傑作だと思わせる側面も多々ある。特に、尾野真千子は今年演技賞のど本命に躍り出たと思われる入魂の演技だし、片山友希は掃き溜めに降りた薄幸の聖母を体現し得ているし、和田庵はあり得ないよ…
★★★ 2009年6月13日(土) 新世界国際劇場 ジョニー・トーエッセンスの煮沸蒸留形態とは思うがエッセンスのみでは所詮PVでしかないのだ。ペキンパーの酒と女まみれの男騒ぎ無き幕間は幼児的でエモーションの昇華には至らない。人物配置の空間処理のカタルシ…
★★★ 1978年1月7日(土) ダイニチ伊丹 シリーズ初見作なので、どうも客観的に比較できないのだが、傍系の若者の恋愛に隠れて寅自身のマドンナとの絡みが希薄ではあった。又、輪をかけて藤村志保が影薄い。しかし、渥美清の話芸に心底ぶったまげたのは事実。 …
★★★★ 2009年6月27日(土) 新世界国際劇場 行間を省いた叙事的な編年記体が惜しい。多くの登場人物がエピソードの表層をかすって行く。しかし、終盤の幾つかの挿話で浮かび上がる主人公の想い。人妻と友人の遺児へ報いを求めぬ真の男気に激烈に打たれる。美…