男の痰壺

映画の感想中心です

ない袖ふれません

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雇用調整助成金の財源が2020年度で1兆7000億円不足となったらしい。当初予算の35億円に対し助成決定額は2兆3000億、657倍の目眩を通り越して脳内白濁化するしかない数字だ。

月々30万円、年360万円の家計簿でやり繰りする家庭が大黒柱のお父ちゃんが病気やから23億円かかりますって言われたらどうする?あきらめるっしょ。

 

国の予算で補填しろとか言うけど、国だって何10年も赤字国債積み重ねて借金まみれっす。いやいやまだまだ大丈夫とか言ってるうちに、いつの日か突然にクラッシュはやって来る。一気に格下げされた日本国債は哀れジャンク債に、そしてデフォルト、財政破綻、失業率50%超え、飢餓者続出…。日本は焼け野原。

 

補償という言葉が溢れかえっている。でも、あと半年してワクチンが普及し出したら本当に霧がすっかり消えて青空から太陽が降り注ぐように何もかもが解消されるのだろうか。

この状況が来年も再来年も続くとしたら?

そのときになって手遅れですってなことになりませんかね。

 

人生の黄昏を迎え、日々世界の先行きに思いを馳せる俺は考える。伝説の指導者ケニー龍(cf「レジェンド 幼年期の終わり」)ならどうするだろうか。彼なら人々を説いてまわりこう言うだろう。 

「すんまへんなあ、ない袖ふれまへんのや、かんにんやで」