男の痰壺

映画の感想中心です

大杉漣

大杉漣が、いきなり亡くなった。
心不全ってのは、なんかよくわからん死因のとき、汎用的に使われる。
たまたま、俺も入院中で、毎日、夕方の再放送の「科捜研の女」と「チーム・バチスタ」を見てて、どっちかで、そんなことを言っていた。
何でも、最初は腹痛からだったそうだが、俺も今回の入院は深夜に猛烈な腹痛に見舞われたのが発端だった。
心臓の機能障害と腹痛は関係があるんでしょうかね。

1980年代、日本映画をとりまく潮流が変容し始めたころ、ピンク映画出身の監督が何人か台頭し、高橋伴明の「TATTOOあり」が話題になった。その映画にワンシーンだけ、やはりピンク映画の常連俳優であった大杉漣が出演して、少しだけ話題になった。凄まじい荒みと殺気を漲らせていた記憶がある。
今回の訃報で彼の膨大なピンク映画のフィルモグラフィは封殺されてるみたいだが、たけし映画出演以降の彼を見てて、もっとやれるやろうとの思いが残滓のように引っかかり続けた。
遺作は、たけし映画でなく伴明との共闘であってほしかったと思うのだ。
早すぎる死は残尿感を残す。
合掌。