男の痰壺

映画の感想中心です

過去日記 2004下半期

映画で回顧する2004年
同じことの繰り返しに見える日々の移ろいも
実は微細な事柄が積もってゆき、総和として形成されたものは
少なからぬ変化を年度にもたらすであろう。
去年と同じ今年はないし、今年と同じ来年はない。
一昨年に180本を超えた映画館通いも今年は64本。
理由は色々あったが局所的な変動は周囲の構造の変動をもたらす。
トレンドには逆らえないのだと思う。
しかし、一方で逆説的ではあるがループし繰り返されるのも人生。
俺の場合は10年周期の波が存在するように思える。
その日を楽しみに頑張っていこうと思う。

余りに多くの重要作を見逃した上でベストテンというのも何だが
あくまで個人的な覚え書きとして残しておきたいので…
(★は公開年2003年以前)

日本映画
①★『ジョゼと虎と魚たち』②『リアリズムの宿』③『下妻物語』④『隠し剣 鬼の爪』⑤『風音』⑥★『鏡の女たち』⑦★『赤目四十八瀧心中未遂』⑧『きょうのできごと a day on the planet』⑨『ゼブラーマン』⑩『レディ・ジョーカー』次点★『四畳半芸者の枕紙』★『ドッペルゲンガー』『イノセンス』『誰も知らない』★『ヴァイブレータ』『血と骨

昨年公開作を頭に置くのも寂しいが①の日常で看過される何気ないものを慈しむかのように捕らえてフィルムに定着させた技量はオーバーかも知れぬが俺には奇跡のように思えた。②③は相当に戦略的な映画だがあざとさギリギリのところですり抜けている。一方④⑤⑥はベテランのヘタすれば自己模倣ながらもその安定的技量に映画内時間に身を委ねる幸福を心から味わせてもらった。

外国映画
①『イン ザ カット』②『ロスト・イン・トランスレーション』③『ファインディング・ニモ』④『永遠の語らい』⑤『殺人の追憶』⑥『LOVERS』⑦★『ミニミニ大作戦』⑧『恋愛適齢期』⑨『キル・ビル vol.2』⑩『パッション』次点『ミスティック・リバー』『リクルート』『イン・アメリカ 三つの小さな願いごと』『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』『エレファント』『ワイルド・レンジ 最後の銃撃』『アイ,ロボット』

①②は多くの反駁論を目にした。それは「メグ神話の崩壊」であったり「歪曲されたニッポン観」であったりしたわけだが、往々にして万人に許容される中庸さは本質を封殺する。少なくとも俺はこの2作品に描かれた「孤独」にはひどく直撃された。
2004年12月29日 (水)
縮図
A社とB社という業界大手の直系地域販売会社のa社とb社がある。
そのa社とb社が共同出資でc社というのを作っており
俺は一家心中寸前のところをa社に拾われ現在c社に出向しているわけだが
a社もb社もc社も代表取締役という肩書の爺いがおるわけだ。
こいつらはAB社から降りて来たお歴々であるからプライドだけは矢鱈高いのだが
正直、いつ見ても寝てるかTV見てるかネットで遊んでるかってなもんで
定年までの数年間高給もらって、ひたすら事なかれ主義を貫く。
本質は外郭団体や3セクや公団公社に天下ったクソ役人と変わらない。

一方でabcにいるバイトのガキどもは10万ちょっとの給料で仕事以外は
ネットとゲームに明け暮れる。
話すことは1年365日明けても暮れてもゲームの話ばかり。
金がないから外に遊びに行けないし、当然彼女なんているわけない。
年金はもとより健康保険にさえ入っていない。
青臭くって反吐が出そうになる。
本質は引篭りと変わらない。

又、abcには数人ずつ女性事務員がいるのだが、揃いも揃って未婚で親と同居。
それも若くもない40から50代の婆あだ。
苦労してないから見てくれは若く見える。
しかし、本質は婆あだ。くすんでいる。

富の偏在が言われて久しい。
個人金融資産の60%を70歳以上が保有すると言う。
そんな馬鹿げた状況から産み出されるのは「虚無感」と「依存」ばかりで「活力」は減殺され続ける。

俺は思う。
年金危機や少子化や引篭りや未婚増加や幼児殺人やインポや児童の知識低下や少女売春や集団自殺やカルト宗教や…全てはここに依拠する問題であると。

だから…だからこそ思う。俺は。
頼むから年末ジャンボ、俺に当たってくれと。
2004年12月9日 (木)
ULTRA PUNK BULUES LIKE A ROLLING DICE 
ULTRA PUNK BULUES LIKE A ROLLING DICE 

          作詞 悪悠
          作曲 包強兵
          歌  MAD今林
  
All Right! All Right!
Huuuuush!
汽車稽古
Hey! Hey! Hey1
oooooh! Baby
長谷川一夫
kyon kyon kyokyon 八丈島キョン
京橋 Jesusu Cryst!!
3時じゃ間に合わねえぜ
Let's Start Up
Yey Yey!!

今林旭談「…引退します。やってらんないよ」
(2004年12月29日 夕刊ブジ)

12月30日午後8時。北海道根室市氷上字川上下ル2番市道253号線路肩に駐車中の車内より練炭自殺と思われる3人の男性の遺体が発見された。身許を確認した結果。作詞家の包強兵さん(62歳・本名山田三郎)、作曲家の悪悠さん(65歳・本名川崎四郎)、歌手で俳優としても活躍した今林旭さん(67歳・本名知床五郎)と判明。遺体の状況から今林さんが無理心中を謀ったと思われる。
(2004年12月31日 毎朝新聞)
2004年12月7日 (火)
理想郷伝説
夢には2通りある。
目覚たくない。不覚にも目覚めてしまっても、適うなら眠り直して続きが見たい…というやつ。
もう1つは、夢なら覚めて欲しい…というやつだ。
で、俺は30歳を前後する頃から、後者のものしか見たことがない。

今日の昼、酒を飲んでウトウトしてたら、夢を見た。
部屋の中で俺はコックリさんを1人でやってる。
ひらがな文字の書かれた紙を前に置き、割り箸みたいな棒を、その上に横にして置く。
「コックリさん、コックリさん、我が元に来たれ!」か
「コックリさん、コックリさん、おいでませ」か
「コックリさん、コックリさん、はよ来てちょんまげ」か
どういう呪文だか忘れたが、念じていると棒はいきなり垂直に立ち上がった。
しかも僅かに浮いて揺れている。
その様が夢の中とは言え、すごいリアリティだった。
「コックリさん、来られましたか?」
棒は「はい」と書かれた場所にスッと移動した。
ドキドキした。
実は半信半疑だったのだ。
しかし、霊は存在した!
な、何を質問しようか…。
冗談半分だったので何も考えていなかった。
何か質問しないと機嫌損ねるんちゃうやろか…
やばい…どうしよう…
と、その時だった。
「何しょうもないことしとるん!」
いきなり女房が来て紙を取り上げ破いたのだ!
「お前…な…に…さらすんじゃあ…」
俺は破れた紙を継ぎ合わせ慌てて念じた。
「コックリさん、失礼な振る舞い申し訳御座いません。ここは一旦お帰り下さい」
しかし、棒が動いた先は「いいえ」の文字の上だった。
「ご機嫌を損ねたことお詫び申し上げます。どうか、お許し下さい」
しかし、棒は「いいえ」の上で揺れ続ける。
憑りつかれた…。
やばい…どうするねん…
そこで、夢が覚めた。

今、ふと黒澤明の『夢』という映画を思い出す。
あれは、少年期の夢幻の如くに甘美な夢から始まり、壮年期の悪夢を経て、老年期には理想郷に至るという映画だった。
俺は、ここ10年ばかり、悪夢しか見てない。
理想郷に至る過程であって欲しい。
2004年11月23日 (火)
ループする人生
ああ~歯が…痛い…
9月にあった小学校の運動会で、森永ハ○チューなるものを喰いたくもないのに喰ったら、ポロリと歯に詰めてあったのが外れて以来、1ヶ月半。
ポッカリ空いた穴に食事の度にギッシリとカスが詰まって、気持ち悪いのに放置しっぱなしなのだから、幾ら神経殺してるったって限度があろうと言うもんだ。
しかし、歯医者に行く間があるくらいなら、検診でひっかかった大腸検査に行くべきだと思うし、一方では潜在意識の中で渦巻く思い。そんな間があるくらいなら映画見たい。浮世の柵から逃避したい。
ああ…どうしたらいいんだ…。

この秋、3人の男が去った。
…かの五木寛之戒厳令の夜」の冒頭文よろしく、ニヒルに呟いてみる。
ふっふっふ…。
じゃないってんだよ!
どいつもこいつも俺を出向させやがった連中じゃんかよ!
「緊急措置ですから」
「ちょっとしたら、すぐ戻ってもらいますから」
…って、責任とらないまま、知らんぷりで行っちまうんじゃないよ
もう、俺を送り出した面子は爺い1人しか残ってないじゃんか
そいつも来年定年だっていうし…
忘れられた男。
俺はジャングルの奥地で行方不明になったカーツ大佐。
ふっふっふ…
な訳ないよな。
転職したい、マジで。
でも、ないのよ。

てな訳で、繁華街で置き去りにされたかの如く残ってるピンク映画館で
ヴァイブレータ」って映画を見た。
うらぶれた俺の心境にマッチする環境だったが
おかげで、ハイパーうらぶれ状態になっちまったぜ

最近、何度か、この日記もどきを書こうとしたが、「天皇賞」とか「七五三」とか書き始めて愕然としたね。
2年前に書いたのと同じお題目だったんですな。
ループしてる。
しかも下降しながら
駄目だこりゃ。
2004年11月17日 (水)
タブー
俺は人並みに年寄りは大事にしないといけないとは思っている。
電車やバスで座っているときに前や横に年寄りが来れば、例外なく席を譲る。
これは、小学生の頃から、ずっとそうしている。
老いた親は、いつかは面倒をみないといけない日が来るとも思っている。

しかし、だが…なのだが、
こうも、人口構成上で年寄りの比率が上がり、
旧体制の既得権益に乗っかったままで、さしたる事も日々せずに
そこそこの金を貯め込んだ年寄りが増えた時代とは健全なのかとも思うのだ。

少し前に流行った「勝ち組・負け組」でのロジックは一見説得力があるようにも見えるが、実は大昔から何%かの者は圧倒的に勝ってきたわけであり、社会構造の変化を本質的に衝いたものではない。
大多数は勝ちにもならず、かと言って負けもしてないと思いながら、しかし、一生懸命生きてきたわけだ…中流という属性の中で。

で、今や圧倒的に肥大化した、嘗ての日本を支えてきた若者が成す現在の老人層は、やがて、日本の未来を圧殺するだろう。

フリーターが増えただの、親に寄生する若者だの言う前に
儒教的概念に縛られた禁已を破って構造的問題に目を向けるべきではないだろうか。

普通の者でも、一生懸命頑張れば、向上していけるならば
ほっといても、若い世代も自走するだろう。

俺は、この5ヶ月で9日しか休みがなかった。
一方で、親会社から来た爺いは社長だか何だか知らんが、週の半分は休み、給料は俺の倍もらい、いつ見ても寝ているだけだ。
で、痛いとこを衝けば怒鳴る。
毒を盛ってやりたいと何時も思っている。

数%の圧倒的な成功者列伝だけがマスコミでピックアップされ
踊らされた大多数が幻影を見続ける社会は、実は不健全なのではないだろうか。
2004年10月26日 (火)

「A」
俺は血液型で性格を規定することは好まない。
いや、好もうとして来なかった。
今までは…。

何を隠そう俺はA型なのだが、
人格破綻的なれど、天才を往々に輩出する「B」
温厚で器の大きい「O」
「AB」はよう知らんが…
それらに比べて
「A」と来た日にゃあ、神経質だのチマチマしてるだの小うるさいだの四角四面だの糞真面目で融通が利かないだの汗臭いだの太ってるだの靴下が臭いだの…ボロクソである。

先日、TVで血液型と相性の関係をやってるのを見たのだが、
男のAと女のBは最悪なんだそうだ
これだけは正しいと認めざるを得なかった。
何故なら、女房はBであり、俺たちの相性は、どう考えたって最悪だからだ。
じっとTVを見ながら視界が開けてくる。
演繹的に1つの事実に思いは至る。
何となくそうかも知れないと思い続けてきたが、敢えて目を伏せて来た「現実」を突きつけられた衝撃。

そう…俺は「A」の中の「特A」。
正真正銘の掛け値なしの「A」
洗ったパンツは積み重ねたパンツの1番下に入れて欲しい男。
無造作に上に重ねられると同じパンツばっかりはいてしまうやないか…

はっきり言おうか
4割か5割か知らんが、「A」が構成の多くを占めてきたからこそ、人類はここまで発展できたのだ
「B」ばっかりだったら、とっくに死滅してるだろう。
「O」ばかりだったら未だに石器時代だったろう

これは真理である。
2004年10月5日 (火)
嗚呼無情
at 2004 10/03 21:33 編集

いい加減、俺のタンクは破裂しそうだ~ぜ!
Hey 爺 ウンザリだぜ~
Hey 爺 あんたの声で~
Hey 爺 脳味噌まで~
冒されちまう

(※「爺」を「ガキ」に置き換えても可)

ゴミまみれの部屋の外れ馬券の山
代替回収業者からの督促電話

そういったもんと無縁で生きてきたあんたらに
逃げた野郎のこと言われるとヘドが出そう

爆破した~い!
ってなもんよ

意味わからん?
これは俺の痰壺だから…
仕方ないやんけ
2004年10月3日 (日)
GLORY DAY
うらら うらら うらうらで
うららあ うららあ うらうらよ
…っときたもんだ
んでもって
パッと固め撃ち!

今日は休み
そう…真の休み
俺にとっての休みとは
会社では「用事があるからしゃあないやろ」と言い
家では「あ~しんど、行きたかないけど行って来るわ」と言ってさりげなく出かけ…
全てのしがらみから解放されることを意味する。

けったくそ悪い爺いも若造もクソ女も今日は俺とは無関係
破れた網戸や障子もカビだらけの風呂も切れた蛍光灯も穴の開いた畳も油まみれの換気扇フィルターもベランダに溜まった資源ゴミの缶やペットボトルも知ったことかってんだ

行ってくるぞと勇ましく~
はーはっはっは!
とりあえず飛田で映画3本立て見よ
殺人の追憶』『ミニミニ大作戦』『ルビー&カンタン』だぜ
んでもって余裕があればもう1本も夢じゃないね

今日が良き日であるように
2004年9月13日
アンダー・サスピション FINAL
2004年9月某日。とある屋台のおでん屋。
1人の男が暖簾を開けて顔を出した。
「遅いぜ!ベイビー」
いきなり1人の男ががなりたてた。
男は鷹揚に頷くと横の席に腰掛けた。
「場所がわかんなくてよ」
「おかげで竹輪30本喰っちまったじゃんかよ」
「何で竹輪ばっかり30本も喰うんだよ、親爺泣いてるじゃねえか…おう!はんぺん5個とよ、牛蒡天5個…マヨネーズつけてな」
「結局、お前も練物じゃんかよ、しかもマヨネーズだあ?泣けるね」
「ケチャップつけてるお前に言われたくないぜ、なあジーン」
「…」
「どうしたんだよ、急に黙りこくりやがって」
「いや、一時は飛ぶ鳥落とす勢いだった俺たちもよ、最近じゃあめっきり仕事もなくなっちまってさ、しけた屋台で1杯とは…って思うとよ」
「そうだよなあ、今回の仕事だってよ1年前だったら絶対断ってるぜ」
「大体、『ゴジラ』って名前からして気にいらねえ、あの金持ち逃げしたグラサン野郎もゴジラだったっけ」
「ありゃあゴジだよ」
「大丈夫か?今度のリューヘイ・キタムラってのは」
「知らねえ…まあ今回俺たちが金出すわけじゃないからな、ちょこっと物見遊山でアルバイトしに来たようなもんじゃねえか」
「そりゃそうだ。しかしよ、もうちっとマシな役なかったのか?」
「…」
「お前が米人ジャーナリストのジミーで俺が仏人観光客のフランソワだったっけ」
「どっちとも、ちょっと出てきて、すぐゴジラに喰われちまうんだろ…」
「いや、あの後リューヘイからFAXが来てたの見なかったか?ジミーはカマキラスに両手両足をちょん切られて、フランソワはクモンガに糸でグルグル巻きにされて脳味噌チューチュー吸われるそうだ」
「…そっか」
「…」
「何とかならんのか?」
「…大統領まで演った俺たちがよ」
「寂しすぎるぜ」
「…だよな」
「…」
「…」
「よっしゃ…」
「うん?」
「とりあえず、竹輪5本!…何?売り切れ?なめとんのかあ!クソ親爺」

屋台を破壊し尽くして夜の町の雑踏に消えた彼らの行方を知る者は誰もいない。
2004年9月7日
人生哀歌
グレイゾーンが消失し世の中は勝組と負組に2極分化するなら、それはそれで結構なことである。
才ある者が、或いは努力した者が勝ち、才無き者、或いは努力せぬ者が負けるのならば、致し方ないことだと納得する。少なくとも俺は…。
しかし、現実には世の中には、もう1つの分類項があるらしい。
「たかり組」である。
既得権益に乗っかって才も無く努力もせずに、搾取している自覚もない。
往々にして、こいつらは爺いであるが、たかりに寄生するダニみたいな若造も実は多いのだ。
冨の再分配を問うのであるなら、勝負の2項対立で論ずるのではなく、「たかり」にこそ焦点を当てるべきだろう。
さすれば、負け犬根性にまみれた多くのグレイゾーンの善良なる弱者も救済されるであろう。

糞喰らえとただ
アスファルト蹴りつけ
ああ…春夏、秋も…

秋もじゃ、シャレにならんわ
2004年9月6日
人生の本質
例えば財布の中に1円玉が7枚あったとする。
非常にウザい。
煙草を買うとき、ジュースを買うとき…
他の重要な10円玉や100円玉が紛れて見つかりにくい。
そういうときにコンビニ等に行って買い物をすれば、自ずと期待する。
586円とか305円とか払って1円を減らすことを…
しかし、往々にして498円とかになって7枚の1円玉は減るどころか9枚に増えてしまう。
翌日、再びコンビニで買い物する。
何が来ても対応可という安心感に包まれて…
しかし、そういうときに限って870円とかのジャストな金額になってしまい、1円玉は減らないのだ

ここに述べたのは、人が生きていくうえでの普遍の摂理に関する寓話である

…わけない。
2004年8月18日
Endless Inferno in Midsummer
世間じゃ盆休みに入った人もいるらしいが
俺は地獄の1丁目
確かに自業自得なのだけど
何もここまで…
いや、言うまい
あっちこっちで愚痴垂れて
ついた渾名が愚痴垂れ親爺
若い野郎に誹られたって本望ってもんだが
爺いにまで言われた日にゃあ立つ瀬が無いぜ

やってられっかと、いつもの癖で
映画館の前まで行ってみたが
エルビスのポスターの前で暫し佇み
よおく考えりゃあエルビスなんて
本当は見たくなかった

明日から真夏の地獄ショー
いつまで続くかわからない…
2004年8月9日
生き様
本当に、酔っ払って誤って滑って転がり落ちたのだろうか?
だとすれば、余りに、らしすぎるし、一貫した生き様を全うしたもんだと思うし、
それとも、鬱か何か知らんが、冥土の淵に足を掛けて、もうええわ…とでも思ったかどうかも知らんが自分で重心をかけたのなら、それはそれで、らしい死に方だと思う。

「酔っ払って階段から転がり落ちて打ち所が悪くてあの世行き」
まあ、いずれにしても、最近、これほど、(言い方は悪いが)イメージ通りの死に方した人はいないと思う。

くだらん著作も多かったが、少なくとも
『今夜すべてのバーで』『超老伝』『お父さんのバックドロップ』の3本は、いつまでも捨てることなく本棚に置いておくだろう。

ご冥福を祈ります。
2004年7月29日
真夏の夜に思う日本国の行く末
昨夜、地元の少年サッカークラブが主催する花火会に行ったのだが、市販のショボい花火に目を輝かせて見入る息子たちを見ていて不憫に思った。
子の親になって、かれこれ7年経つが、ろくに何もしてやってない。

何年前だったろうか…。
長男は小児喘息と中耳炎を年がら年中併発して医者通いを続けていたのだが、或る夜中に狂ったようにわめき出したことがあった。内耳に水が溜まったのである。夜間診療所に連れて行ったが、鼓膜に針を刺されることに、ひどく怯えて困った。俺は何と言ってなだめすかしたのだろうか…。「お薬塗るだけや」とか何とか言ったかも知れない。心休めの麻酔薬を塗って10分待てと言われ、人気の無い深夜の待合室で怯える息子を膝に寝かせ頭をさすってやっていたときの感触は今でも度々脳裏をよぎる。

何年前だったろうか…。
炎天下の日曜に息子2人を連れて場外馬券売り場に行った帰りに次男が雑踏でしゃがみこんだ。だっこして歩き出したら、俺に抱きついてきた。普段決して俺に対して甘えた素振りを見せない次男が今日は妙に甘えてやがんな…と思ったかも知れない。しかし、電車の中でも再三同じ行為を繰り返す。結局、次男は下痢だったのだ。周期的に襲い来る腹の痛みに耐えかねて俺にしがみついて来ていたのだった。しかし、あのとき、ぎゅうと抱きしめられた感触は今でも度々俺の脳裏をよぎる。

子供は瞬く間に大きくなっていく。
親と過ごした日々は、次々と忘却していくだろう。
ただ、幾つかの刻印された思い出は親の中に永久にとどまる。
俺は正真正銘の親不孝者だが
俗に言う「子ができて解る親の気持ち」というのは事実だとは思う。

少子化が極まり数年後には日本の人口は減少に転じるらしい。
世の女性諸君に言いたい。
頼むから妥協してくれ。
まだ間に合うかも知れない…
俺が年金もらうころには…。
2004年7月26日
ケヴィン・コスナー in 『ワイルド・レンジ 最後の銃弾』
1987年~1991年
アンタッチャブル
フィールド・オブ・ドリームス
ダンス・ウィズ・ウルブズ
『JFK』
     ↓
1994年~1998年
『ワイアット・アープ』
『ウォーターワールド』
ティン・カップ
『ポストマン』
     ↓
2003年
『ワイルド・レンジ』

何をやってもボロクソに言われる。
もしかしたら俺ってダメなのかと思う。
もしかしたらが確信に変わる。
何もする気が失せ投げやりになる。
投げやりに何かをやってみたが誰からも見向きもされない。

そこまで来れば、そのまま消えるか、滋味を得て復活するか。
『ワイルド・レンジ』というのは、滋味を得て復活した、そういう映画
2004年7月20日
ナルシズム~地獄の減量日記帳
風呂場の鏡で自分の姿を見る。
前から横から後ろから。
5分から10分毎日見る。
急激に痩せた為、皮がたるんでる。
哀愁が滲み出る俺の体。
「うーむ…マンダム…」

こけた頬
ホオジロワシのような鋭き眼光
眉間の深き皺
「ふっふっふ…お互い間尺に合わん仕事したよのう…」
鏡に呟く気分はもう、文太

はーはっっはっは!
嘗ては色々言われたさ
武蔵丸とか江夏豊とかさ…
「狼は生きろ豚は死ね」だと?
俺に生きろって言うのかい?
「OK!車はユーポスじゃけんのお」
はーはっはっはっは!
2004年7月16日
選挙行こうと思ったが寝て起きたら深夜だった
何をどう小手先で変えたって、もうダメだってなことくらいバカでもわかる。
欲しいのは、恐れずに本質に言及し、強固な意志でそれを変えんとするリーダーシップなのであって、変わり映えしない御託を並べてるだけじゃ仕方ない。
だから、こういう空前絶後のチャンスもものにできんのだ。
結局、同じ野党の票食ったってだけじゃんか。
非改選合わせりゃあ反対したって負けるじゃんか。
これで、勝った勝ったとは太平楽なこった。

小沢一郎にモノ申す。
囲碁はお預け!
2004年7月13日
真夏の儚き夢想
何年前だったろうか…君を初めて見たのは
冷却ボックスの片隅で肩身が狭そうに、ひそやかに埋もれていた
決して垢抜けないみてくれ
名前もお世辞にもオシャレとは言えなかったね
でも、俺は夏が来るたびに君にぞっこんだったのさ

でも、ごめん…今は新しい「シト」に夢中なのさ

さよなら…「ガツン!とみかん」
よくよく考えてみれば君は単にみかんの缶詰を凍らせただけのもんだったんだよね

「ガツン!とグレープフルーツ」
これほど美味いアイスキャンディが今までにあったろうか

茨城本社という「赤城乳業
株式公開したら即買いだろう
ふっふっふ…
2004年7月8日