男の痰壺

映画の感想中心です

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ソング・トゥ・ソング

★★ 2020年12月26日(土) シネリーブル梅田4 タイトルの割に音楽は蔑ろである。 曲に合わせたエモーショナルな編集とかは、テレンス・マリックに端から期待もしてないが、それにしても殆ど効果音程度の扱い。 物語は女1人と男2人の3角関係、そしてその3…

フォロー・ミー

★★★ 2011年5月28日(土) TOHOシネマズ梅田10 主人公の孤独感の要因たる階級社会へのアンチテーゼは結局提示されぬまま、緩い恋人ごっこに埋没する世界の行き詰まり。マゾヒスティックに耽溺するなら未だしも、迎合的半端な結末は老リードの限界だろう…

小説吉田学校

★★★ 1983年4月11日(月) 伊丹グリーン劇場 森繁の渾身な成りきりこそ見物だが、クソ真面目な森谷に山本のような寝技が出来得る訳なく抑揚の無いエピソードの断片的なつなぎ合わせに終わった。角栄・佐藤・中曽根など不要で三木武吉との確執こそど真中に据える…

クロッシング

★★★★ 2011年5月28日(土) トビタシネマ 律儀すぎてソダーバーグやPTAのような混沌の巨視感には及ばないが、世知辛くも気合充満の破滅譚。ギアの顛末への古式的志向も案外に好みである。何より隠し玉としてのバーキンのドスやスナイプスの鈍重。やってく…

約束のネバーランド

★★★ 2020年12月26日(土) 大阪ステーションシティシネマ9 金髪のヅラかぶったジャパニーズ少年少女がエマとかノーマンとか呼び合う世界に激しく拒否反応を覚えそうであったのだが、北川景子と浜辺美波に釣られて気づいたら映画館に座っていました。 【以下…

ナチ卍第三帝国 残酷女収容所

★★ 1983年3月12日(土) シネマ温劇 残酷な人体実験が身体的トラウマに起因するという解りやす過ぎる展開が興を削ぐ。もっと訳の解らない人間本来の残虐嗜好を表出させるべきであろう。おそらく『愛の嵐』がもたらしたのであろうC級派生商品の1本だが被嗜虐…

マイ・バック・ページ

★★★ 2011年6月11日(土) なんばパークスシネマ3 本流の片隅で隠花の如くに朽ちるしかない物語なのだが、ダメなことを追求するでもなく自己憐憫にすすり泣くナルシズムにはゲンナリする。ただ、時代描写の類を見ない充実とエドワード・ヤン的湿度と粘度の汎…

アパートの鍵貸します

★★★★★ 1983年5月7日(土) SABホール インモラルと純情や下衆根性と誠実は表裏であることをワイルダーは最高に哀切なロマンティシズムを背景に呈示し、付与のキャラと正反なシャーリーの翳りとレモンの誠実を抽出した。イヴの狂騒を逃れてアパートへ向かう…

三船敏郎 生誕100年 サムライの真実・幻の大作映画・戦争と特攻

ジャック・カーディフ ゴードン・ダグラス ジュールズ・ダッシン ブレイク・エドワーズ リチャード・フライシャー ジョン・フランケンハイマー ルイス・ギルバート ジョージ・ロイ・ヒル ジョン・ヒューストン ノーマン・ジュイソン アーヴィン・カーシュナ…