男の痰壺

映画の感想中心です

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

壬生義士伝

★★★ 2003年1月28日(火) 梅田ピカデリー4 家族への深い思いと義を通すということ。前者は過不足無く中井の熱演もあり正直号泣ものだが、構成的に後者に転回していく部分が詰めが甘く舌足らず。『御法度』という曲者揃いの新撰組を見たあとでは今回は何となく…

洲崎パラダイス 赤信号

★★★★★ 1993年6月20日(日) サンポードアップルシアター 虚無とか不毛とか殊更に言わずとも地に足をついたアンチドラマチックな日常のドラマを描きながら例えようの無い無常感が滲み出ている。ちんけな憐憫も同情も拒絶したそれは川島が狙ったものではなく本質…

ジャンニ・アメリオ Gianni Amelio

生年:194/01/20 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

小林俊一 Shunichi Kobayashi

生年:1933/01/02没年:2012/11/15 kenironkun.hatenablog.com

男はつらいよ 寅次郎恋歌

★★★ 2003年2月4日(火) トビタ東映 池内淳子を口説く寅の台詞はシリーズ中出色の心情の吐露で、そうとしか言えない寅の身上に泣ける…が、結局逃げちまうので見る者は心のやり場に困る。同一ネタを4回に渡り繰り返し4回目で本物に転化させる脚本の巧みさ、森…

グレート・ブルー

★★★★★ 1993年6月24日(木) パラダイスシネマ1 3人が世界各地で点描される前半がスケールとロマンティシズムを内包した悠久の映画的ダイナミズムを示現している。中盤、男2人に女1人のルーティーン展開になりかけたのだが最後は全てを振り切り神話の世界に…

刑務所の中

★★★ 2003年2月11日(火) 梅田ガーデンシネマ1 一種の諦念に彩られた諧謔の世界という意図があからさまで、しかも、演じるのが安易なる売れ線バイプレーヤーのオールスターとあっては余りに工夫が無さすぎ。画面造形も平凡。(cinemascape) kenironkun.hatenab…

石橋義正 Yoshimasa Ishibashi

生年:1968// kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

サム・レヴィンソン Sam Levinson

生年:1985/01/08 kenironkun.hatenablog.com

ちぎれた愛の殺人

★★★★ 1993年7月12日(月) テアトル梅田2 終局で底が割れるにつれ又かの失望感があったが、例によってどっぷり浸かった名美と村木の物語が、主人公に刑事を置くことで適度に客体化され、ずるずる感軽減の程よい塩梅に思えた。何より池田の語り口が徹底してダ…

新 仁義なき戦い 謀殺

★★★ 2003年2月18日(火) ホクテンザ1 縮小再生産の感も時代の変遷と置換可能な高橋に文太・旭の、渡辺に松方・千葉の、小林に金子の、そして新人監督に深作・笠原の精魂が憑依したかの如き正統的『仁義なき戦い』の嫡子。白昼の市街戦が即物的なのも良。(cin…

リング・リング・リング 涙のチャンピオンベルト

★★ 1993年6月26日(土) 天六ユウラク座 つかの真情は現スターが世代交代で落ちて行く部分にあるのだろうに、肝心の島田陽子に華も悲哀も足りず,又、新スター長与千種と端っから対等にタメはれるわけなくショボすぎ。演出もネバリが足りない。渡瀬の動きの良…

ミケランジェロ・アントニオーニ Michelangelo Antonioni

生年:1912/09/29没年:2007/07/30 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

アグスティ・ビリャロンガ Agustí Villaronga

生年:1953/05/04 kenironkun.hatenablog.com

ノー・マンズ・ランド

★★★★ 2003年2月25日(火) リサイタルホール 密閉空間での心理戦から後半、国連軍とTV局を加えて加速的にパノラミックに展開していく様に映画的ダイナミズムを感じたが、この女性レポーターと仏人軍曹の心情描写が前半を牽引する2人と拮抗し切れてない。滅…

緋牡丹博徒 お命戴きます

★★★★ 1993年7月11日(日) 新世界東映 『ゴジヘド』と同年製作が意味をもつ公害問題が映画のモチーフをも浸食したメルクマール。シリーズ中では本流とは言えないかも知れないが、背景の荒みと穢れの陰影が末期感に感応し藤純子の殺陣に於けるシリーズ最高の濃…

呪怨

★★ 2003年2月25日(火) テアトル梅田1 この監督の頭には「決め」の絵はあったかも知れないが物語の構築には興味が無かったらしい。起と承を御座なりにした転と結だけの串団子が侘しく、古今東西の映画の物真似オンパレードも情けなく恥ずかしい。女優が皆可…

ハーマン・ヤウ Herman Yau

生年:1961// kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

トーマス・アルフレッドソン Tomas Alfredson

生年:1965/04/01 kenironkun.hatenablog.com

ガンパウダー・ミルクシェイク

★★★ 2022年4月11日(月) TOHOシネマズ梅田5 撮影のマイケル・セレシンや美術のデヴィッド・ショイネマンが名だたる作品を手がけているベテランであるから、映画のフレームワークは堅牢だと思います。ただ、そこで描かれたもんが新しいかと言えば疑問。…

クライング・ゲーム

★★★★ 1993年7月15日(木) シネマアルゴ梅田 表通りを歩けないから裏を歩いて片隅で生きる。そういう感じが巧く出てる。スティーブン・レイの情けなく冴えない風情がこれ又その状況を体現してどんぴしゃのニュアンス。そして唯一無二とも言えるジェイ・デビッ…

宣戦布告

★★★ 2003年3月11日(火) ホクテンザ1 「喧嘩も出来ない」現行法を改正せよとのメッセージに一理を感じるが右に傾くのも嫌だ。国内の官邸内ドラマが一気に米・中両軍介入による国際緊張へ拡大する描写が唐突で、そういうバランス感覚の喚起に直結してくれない…

獅子王たちの最后

★★★ 1993年7月4日(日) 天六ユウラク座 対極的な2人の男の生き様が類型的だが故に安心して見ていられる出来。ただ、象徴としての「伝説のヒットマン」の位置づけの筋への絡みが悪く思いの他機能しきれない。ラストも投げやり。青いなりに役者達は良く、錦織…

後藤俊夫 Toshio Goto

生年:1938/11/06 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

マレク・カニエフスカ Marek Kanievska

生年:1952/11/30 kenironkun.hatenablog.com

ごめん

★★★★ 2003年2月28日(金) リサイタルホール ああ…俺も今一度小六に戻り中学生のお姉さんに恋したい。少年が異性を意識し始める極めてヴィヴィッドな瞬間を最強の設定ですくいあげた佳篇。やむにやまれぬ気持ちで走り続ける彼には誰もが重ね合わせる自分を持っ…

ふうせん

★ 1993年6月26日(土) 天六ユウラク座 それしかないから稼業に身を窶すのであってフリーター感覚で何時でもおさらばなぞと冗談も大概にしさらせ。柄でもない今風2枚目2人が腰の座らぬ稼業風を吹かしうざったいことこの上なく挙句に純情恋のトライアングル芝…

ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔

★★★ 2003年3月7日(金) 梅田ピカデリー1 絶対悪を設定し厭戦論者も消極派をも戦いに駆り立てる構図に時節柄キナ臭いものを感じた。キャラや背景の造形に腐心する余りに展開はおざなりで多分に予定調和。空撮多用もフレームで切るという可能性を閉ざす。パラ…

石井克人 Katsuhito Ishii

生年:1966/12/31 kenironkun.hatenablog.com

セス・マクファーレン Seth MacFarlane

生年:1973/10/26 kenironkun.hatenablog.com