男の痰壺

映画の感想中心です

おもひでのしずく (2003年4月16日)

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。

歯医者

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歯に詰めていたものが取れて何年ぶりかで歯医者に通っているのだが、さすが都会の歯医者さんは豪気だね。若い女の子の助手がわんさかいてさ、合間合間にいちいちお口のお掃除とか、歯垢落としとか、ご丁寧なことこの上ないね。俺っちときた日にゃあ風俗とかもかれこれ10年以上行ってないもんでね、免疫薄れちまっててさ、5センチほどの至近距離で顔と顔寄せられてヤニまみれの小汚い歯をシコシコほじられたりした日にゃあ恥ずかしいような嬉しいような微妙な気分になっちまうってもんよ。昨日なんてさ、昼休みに行ってほじってもらってたら、女の子の腹がキュルルと鳴りやがてさ、何かバツが悪くて気づかないふりしてたんだけど、これが又執拗に鳴り続けるのよ。さぞ恥ずかしい思いをしてるだろと気の毒になったんだけど、まあ、シラっとしたもんでさ。平然と俺っちの歯ほじくり続けるんだもんね。一体、どこに行っちまったのかね、大和撫子ってのは。俺なんてさ、結婚して初めてカミさんが俺の目の前でおならしたときには双方が凍りついたように5分くらい凝固しちまったっていう、そういう世代なもんでさ。もっとも今では何とも思わなくなっちまったけどよ。まあ、ともかく、憂鬱な歯医者も、そんなことでもなけりゃなかなか行き続ける気にはなりゃあしないってわけで、医者もどんどん淘汰されて更なる顧客サービスに目覚めて欲しいね。