男の痰壺

映画の感想中心です

チャーリーズ・エンジェル

★★★ 2020年3月17日(火) 大阪ステーションシティシネマ

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前回の映画化では、あまり気にもしなかったんだが、ええ歳こいた爺さんどもが、エンジェル、エンジェル言うのにこっ恥ずかしいような居た堪れなさを覚えた。

組織の絵空事は百も承知であるから、「彼女」たちでなく「エンジェル」たちでいいんだが、時代の変遷が、男が女性を素直に愛しむことを憚らせる空気を醸しているんやろか。わかりません。

 

エリザベス・バンクスの演出に期するもんなど皆無だし、何より硬質なクリステン・.スチュワートにこの男の求める女性の理想像が体現できるとも思えない。

でも、そんな路線は端っから考えてないみたいです。

 

これは、結局のところ、アリシア・ヴィキャンデルかと思ったらナオミ・スコットだった彼女がエンジェルになるまでの前史譚。

女たちの円環の中で完結する物語である。

当然、男である俺は、勝手にしやがれというしかあれません。

 

新人エラ・バリンスカだが、あの肢体での躍動美はちょっと見もので、今後も見てみたい気にはさせられました。

 

男の願望を充足させつつ枠内でイケイケ女天国を現出させた前シリーズに比し、前史譚として円環内で完結する物語は男を排除する。エンジェルエンジェル言う親爺たちのバカさ加減も佗しいが定形のフェミニズム王国の狭間からエラの肢体がはみ出て躍動する。(cinemascape)

 

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