男の痰壺

映画の感想中心です

おもひでのしずく (2005年5月26日 (木))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。

 

こういうときもある…そう思いたい

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よく西部劇とかで、銃で撃たれたのに、ロクな手術道具も無くて、ウィスキーをガブ飲みさせて、木片を口に噛ませて、炙ったナイフで弾をえぐり出し、傷口に焼けたナイフをジュッと押し当てて、プーっとウィスキーを吹きかけ、包帯で縛って、あとは運を天に任せて、一晩ウンウン魘されて、死の淵を彷徨った挙げ句に、翌朝になると、スヤスヤと安らかな眠りにつき、1日眠った後、パッと目が覚める。
そういう場面がある。

俺は、ウンウン唸ってる最中であり、やがて、世界の霧が晴れたかの如くに、目の前にクリアで美しい世界がひらけるのだ。

そう思いたいし、経験上は多分そうなる。

周期的に襲い来る腹痛に何度も通うトイレにて、1度目、2度目、3度目と豆炭のごとくに凝固した代物が転がり出るだけで何も痛みは去らずとしても、何時しか堰を切ったように放出される液状のものとともに、世界はクリアになるのだ。

俺は3度目のトイレで今度は多分…との予感を胸に痛みに耐えている。

多分そうなるだろう。

今月の鑑賞映画は恐らく1本になる可能性大。(「真夜中の弥次さん喜多さん」)
財布の中にはチケット屋で買った映画券3枚。
クローサー」「コンスタンティン」「花と蛇2」「桃色」「スカーレットレター」の中から3本は見れるというのに。
でも実は1番見たい映画は「ど根性物語 銭の踊り」なのだが…。