男の痰壺

映画の感想中心です

隘路を歩け 同調圧力を跳ね返せ!

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最近、同調圧力という言葉をよく目にする。

学術会議の件で、そんなの関係ねーと言った社会学者が轟々の非難に対してその言葉を使っていました。

多分、鴻上尚史佐藤直樹の対談本が契機になってるんじゃないかと思うのだが、立ち読みして面白くなさそうなので買わなかったのを覚えている。

殊更新しい概念でもない。イジメとかの問題は概ねこいつに根差している。

であるから、今更もったいぶって4文字熟語で御大層に言うこと?とも思うのだ。

 

であるが、良識があって善なる俺は、それでも深く憂慮してしまう。

それは、そういったガキ社会や主婦社会といった閉鎖コミューンでしか見られなかった同調圧力が、SNSを触媒として政治家や学者や文化人や富裕離職者といった層に蔓延してるように見えるからだ。

 

同じ側にいたはずの人々が1イシューの齟齬で、瞬く間に分断していく。1イシューの違いが決定的な人格否定にまで行き着いてしまう。

白黒つけるのは気持ちいい。グレーゾーンを歩くのは自分を抑えにゃならんでしんどい。

でも、リアリズムはグレーゾーンにしかないんだわ。

ちゃうか?