男の痰壺

映画の感想中心です

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

真夏の夜のジャズ

★★★★ 2020年9月27日(日) シネリーブル梅田4 ジャズに余り興味もないし、造詣もないのでわからんが、60年のこのフェスはジャンルミックス的な混沌を呈している。ゴスペルや前衛やロックやソウルの始祖が入り乱れている。 ニューポートでのジャズフェスの…

おもひでのしずく (2010年9月11日 (土))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 見て見ぬふりは見殺しと同義じゃないか 押尾守が極悪人のように言われている。仕事も家庭も今いち冴えない日々の気晴らしに役得とも言えるスケコマシで憂さを晴らす日々の中で、片や有名人との知己が…

風にそよぐ草

★★★ 2012年3月17日(土) 梅田ガーデンシネマ1 ど変態を曝け出すのは結構だが言いたいことは見えてこないレネ節。悪意や愚昧、憐憫や諦観といった感情の寸止めばかりが綿々連なる、可愛げの欠片もない爺さんと自意識過剰ハイミスの恋愛駆け引きもどき劇。終…

あゝ野麦峠 新緑篇

★★ 1982年2月6日(土) 伊丹グリーン劇場 初期プロレタリ運動勃興を描き1作目よりもスケールアップすべきところがショボくなり貧相さが際だつ。傍観者三原のニヒリズムと後半の主軸となる石田の対比が序盤から設計されぬので場当たり的でドラマトゥルギーが生…

俺のお気に入り映画 2000年代

2001年の9.11アメリカ同時多発テロから2008年のリーマンショックまで、米国発の混沌と停滞が日本と先進諸国に蔓延するなか、中国台頭の端緒が顕現し始める10年紀。 そんななか、2000年に1年近い失業を経験した。金はないのに暇だけあると…

おもひでのしずく (2010年8月29日 (日))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 愚論な世論 この世で最も信用ならないのは?「政治家」・「坊主」・「セールスマン」・「篤志家」・「子供好き」・「自治会長」・「警官」・「教師」・「親」・「兄弟」…。人それぞれ思い浮かぶものは…

ヒューゴの不思議な発明

★★★ 2012年3月24日(土) 梅田ブルク7シアター4 パリの広大な駅セットを縦横に駆け巡るカメラがアクションみたいなものを映し出しているがマニュアルに従属した形骸でしかなく、スコセッシが映画愛を語るにメリエスと言うのが又胡散臭く本気汁は一滴も感じ…

マンハッタン

★★★ 1982年2月23日(火) 三越劇場 大してオモロくもないロリコン男の自虐的かつ露悪的物語をそういう風に撮らず、神業というしかないウィリスのモノクロとガーシュインの音楽でオブラートして性が悪い。ギャグで塗してこその身を2.5の線に窶したアレン若気…

ブリング・ミー・ホーム 尋ね人

★★★★ 2020年9月27日(日) シネリーブル梅田2 子どもが失踪するというモチーフで思い出される映画にイ・チャンドンの「シークレット・サンシャイン」があるが、この映画で監督デビューしたキム・スンウは同作のスタッフだったらしい。拘りがあるモチーフな…