男の痰壺

映画の感想中心です

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

フランソワ・ヴィリエ Francois Villiers

生年:1920/03/02 没年:2009/01/29 kenironkun.hatenablog.com

回路

★★★ 2001年2月10日(土) 三番街シネマ2 ミニマムな世界で解ったような解らんような終末感を描いてこそ或る意味深遠さを醸し出していたのに、こうも子供じみたビジュアルで具現化された終末世界がヤケにちぐはぐ。大体、武田真治が語る幽霊が出てくるワケの幼…

愛しのタチアナ

★★★★ 1995年3月5日(日) パラダイスシネマ 冴えなき男と女への偏愛を紡ぐカウリスマキが不動の4番打者オウティネンとペロンパーをもって1時間の短尺で織りなす小粋な中編ロードムービー。まとまってて破綻は無いが、いかにも短く小品すぎの感も。 (cinemasc…

慕情

★★★★ 2001年2月23日(金) 動物園前シネフェスタ2 人種の障壁を越えた恋愛という設定がほとんど機能していなく刹那な越境感も殆ど無いが、だからこそとも言える老匠キングのオールドハリウッドなベタなオーソドックスに世知辛い浮き世を忘れて浸るも又良しな…

マルコ・ベロッキオ Marco Bellocchio

生年:1939/11/09 kenironkun.hatenablog.com

ジム・エイブラハムズ Jim Abrahams

生年:1944/05/10 kenironkun.hatenablog.com

イ・ミョンセ Myeong-Se I

生年:1957// kenironkun.hatenablog.com

3つの鍵

★★★★★ 2022年9月28日(水) シネリーブル梅田1 大して作品見てるわけではないのでナンニ・モレッテイの何がそんなに偉大な作家なのかはわかりません。本作は群像劇なんだが、それならアルトマンやPTAやソダーバーグらアメリカの監督たちの作品の余裕かま…

十二人の怒れる男

★★★★ 1995年4月9日(日) 第七藝術劇場 現実社会は強固な意見を持つリー・J・コッブ型の少数と大多数の付和雷同型人間で構成されている。良識の象徴フォンダに生活背景が皆無なのは偶像であるからだ。しかし、皮肉にもそれが映画的興奮を喚起する。飛出ナイフ…

BROTHER

★★★★ 2001年2月10日(土) 梅田ピカデリー2 いつもと同じならまだしも逆境の異国で芽生えた異文化間の友情みたいな風化コンセプトを持ち出して来たんじゃ後退だと思うのだが、しかし加藤雅也や石橋凌といった従来にない見映えするキャラクターをアメリカ風土…

ガメラ 大怪獣空中決戦

★★★ 1995年3月25日(土) 三番街シネマ2 プロレスが八百長でスポーツでないから認めないという昔は主流を占めた価値観が今では野暮とされる時代としても日本製怪獣映画が閉じたジャンル史観でのみ相対比較され圧倒的な評価が成されるのは不健全。(cinemascape)…

ニール・ジョーダン Neil Jordan

生年:1950/02/25 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

スティーヴン・ケイ Stephen Kay

生年:1963// kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

リチャード・ロンクレイン Richard Loncraine

生年:1946/10/20 kenironkun.hatenablog.com

青空娘

★★★★ 2001年1月20日(土) テアトル梅田2 タイトルそのままの抜けの良いカラー画面の中で、いい調子で飛び交うロジカルで歯切れのいい台詞の気持ちよさ。そして、タイトルロールとは正反な若尾の粘液質のキャラが醸し出すギャップがやけに色っぽい。(cinemasc…

女帝 春日局

★★★ 1995年2月19日(日) 新世界東映 「女帝」としての覇権を得るまでの話であって題名に偽り有りだと思うのだが、まあ、それなりにはおもろい。脇での名取・草笛の老若老練コンビが良く、十朱1枚看板では苦しいところを好サポート。しかし、思うのだが、大奥…

哀愁

★★★ 2001年2月26日(月) 動物園前シネフェスタ2 3つか4つ位の感情を複層的にワンショットで表現し切るリーの顔芸は万座を圧するが何せ綺麗すぎて哀切さに遠い。戦時下の「螢の光」が喚起するロマンティシズムは鉄板にしても後半のごたつきもすっきりせず恋…

アレクサンダー・ロックウェル Alexandre Rockwell

生年:1956/08/01 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

スティーヴン・フォン Stephen Fung

生年:1974/08/09 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

田代廣孝 Hirotaka Tashiro

生年:1959// kenironkun.hatenablog.com

インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア

★★★★ 1995年4月23日(日) 祇園会館 バンパイアが日常に介在する18世紀の退廃と闇と死の匂いが肝要だが、そこは、まあ欠点も無く美術も豪奢だ。ただ、やっぱ違和感は配役。ピットとバンデラスは根っからやおいの匂いが皆無。能天気クルーズのみが異様な輝き…

溺れる魚

★★ 2001年2月16日(金) 梅田東映 コンセプトは「宍戸錠」や「女装」とかの数多のギミック天こ盛りでストーリーなんてどうでもいいと思ってる筈なんだから、折角途中で解したネジを終局で今更元に戻さないで欲しかった。下手な帳尻など要らない。アナーキーに…

稲妻

★★ 1995年6月3日(土) ACTシネマテーク 余りにダメ人間ばかりが出てくるのでしんどい。どうでもいいような連中のどうでもいいような話をそれなりには撮っているが、その中にカメラは一片の煌めきでもいいから掴み取って欲しいのにフルショットの連続はそれ…

マイケル・アリアス Michael Arias

生年:1968/02/02 kenironkun.hatenablog.com

首藤凜 Rin Shutoh

生年:1995// kenironkun.hatenablog.com

パット・オコナー Pat O'Connor

生年:1943// kenironkun.hatenablog.com

“それ”がいる森

★★★★ 2022年10月(日) MOVIXあまがさき6 その日、俺はダグラス・サークの未公開作を見に行くつもりだったんですが、おそるおそるカミさんに今日どないすんねんと聞いたら、通常返ってくる「しんどいから家におる、どっか行きたいなら好きにし」ではな…

いつも2人で

★★★★ 2001年3月2日(月) 動物園前シネフェスタ2 甘さが微塵もないシニカルさに驚く。長い夫婦人生の極めて具体的な何局面かをモザイクみたいな錯綜話法でつなげて手法的オリジナリティがあるし、我が身に突き刺さるようなリアリティもある。惜しむらくはオー…

アルファヴィル

★ 1995年5月5日(金) シネマヴェリテ 大の大人のSF飯事。ハードボイルドに無機的な世界を描こうとしても否応なく愛に飢えたメンタリティが介入する。技術的にも中身の文明論にしても未だ稚拙。ゴダールにとって甘さに恥じらい無き時代と乾いて先鋭化する時…

ジャンケン戦争

★★★ 2001年1月9日(火) キリンプラザ大阪 12分間ひたすら続くジャンケンとそれに付随するコント。アドリブでこれだけの長帳場を単一テーゼで遣り切らされる2人の声に出せない苦悶の叫びが聞こえてきた。稚拙な権力風刺の全くしょもない舐めた作品とも言え…