男の痰壺

映画の感想中心です

映画感想【ひ】

ヒポクラテスたち

★★★★★ 1980年11月12日(水) SABホール 5人は渦中から傍観者になり又再び渦中へと入って行かざるを得ない。甘酸っぱい追憶と茫漠たる不安に晒された青春。大森自身がその出口に立った臨場感こそが映画に真実を付与した。青さも含め持てるもの全てを投入し…

人妻集団暴行致死事件

★★★ 1978年9月3(日) ダイニチ伊丹 1980年8月22日(金) 毎日ホール もっと扇情的でも良かった。加虐と被虐のベクトルが曖昧で感情の肩入れが出来ない。室田演じる兄貴風吹かせるチョイ悪親爺は結局閉じた世界の住人となるに、殊更葛藤も無さそうだ。妻が愛おし…

昼顔

★★★ 2017年6月13日(火) 大阪ステーションシティシネマ1 TVドラマは未見…っつうか見んでしょう、ふつう、おっさんは。 冒頭、離婚調停の和解文が出る。 なんか、安部公房「砂の女」みたいでそそる。 全てを棄て、失って見知らぬ土地に流れてきた主人公。…

★★ 2017年6月1日(木) 梅田ブルク7シアター3 やはり河瀬直美に何かを期待してはダメだった。 珠玉のラブストーリーと惹句にあるのだが、どこがやねん。 冒頭、男と女の最悪の出会いがある。 女は男に強烈な悪感情を抱く。 まあ、ラブストーリーでは常套な…

ヒメアノ~ル

★★★★ 2016年5月30日(月) TOHOシネマズ梅田2 前代未聞の構成の良し悪しはともかく激辛と大甘挿話の各々が他方の従属物でなく飽くまで魅力的な輝きで屹立しいる点が驚き。濱田・佐津川ペアの恋愛初期の嬉し恥ずかし感が良い。そしてパンティ染みまでの…