俺らの年代では、大阪の歌と聞かれて大概の奴は「大阪で生まれた女」か「悲しい色やねん」と言うんですけど、俺はこれですね。
正直、初めて聴いた時ニック・ニューサーって誰やろ思いましたし、少年時代にＴＶとかで慣れ親しんだ方ではなかったです。スナックでおっさん達が歌うのを聴いて好きになりました。
引っ越す前の２０年ばかしは、チャリで淀川大橋を渡って通勤してたんですが、大雨の日なんかに水かさの増した淀川はちょっと恐怖感をおぼえるような威容でした。映画「グエルム 漢江の怪物」の冒頭でおっさんが橋の上から漢江を見下ろすシーンがありますが、あの戦慄感に近いです。
この歌は基本バリバリのド演歌なんですが、俺はサビの「いっそ放かそか 大淀川へ」の部分が来るたびに何故かシュールな戦慄をおぼえずにはいられないのです。まあ、極私的な印象なんですけど。
