男の痰壺

映画の感想中心です

ベルリン・天使の詩

★★ 1988年11月20日(日) セントラル劇場

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籠の中の映画オタクが撮った愛の話は当たり前に幼稚で形骸的なのだ。それをアルカンのモノクロやらハントケの詩やらフォークの斜視やらを塗して、スノッブ臭ふんぷんたる気障ったらしさが嫌らしい事この上ない。主役2人の華の無さも救われない。(cinemascape)

 

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無防備

★★★★ 2009年11月21日(土) シネマート心斎橋

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理に落ち過ぎると言うか、所詮は男の目線で語られる女の話という感じが拭えないし、過度に妊娠・出産に形而上的な何かを付与し過ぎな気もする。ただ、それでも主演森谷文子の存在感の醸す居たたまれ無さは圧倒的で構造の瑕疵を縦貫し粉砕するのだ。(cinemascape)

 

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女のみづうみ

★★ 1988年7月24日(日) 吹田映劇

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陰々滅々としていることに是も非も無いが根本的に舌足らずなのだと思う。図式的に読み解ける物語なのにキーマン露口が瞬間的にでも発光してくれないと成立しない。『赤い殺意』と同じ様な役回りで気の毒にさえ思えた。(cinemascape)

 

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フレディVSジェイソン

★★★ 2009年11月7日(土) トビタシネマ

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まあ、『エルム街』も『13日』も1本も見てないのだが、単細胞路線のジェイソンに比して、夢という逆しまな形而上的世界で現実を翻弄するフレディの方が、どう見ても役者が上ですなあ。それが悪いわけでもなく演出も普通。否定点もないが誉めるとこも無い。(cinemascape)

 

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童謡物語

★★ 1988年9月18日(日) 新世界劇場2

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蜂業者の話が『童謡物語』と題されるあたりにジャンルを見透かすような製作の本意が見えて萎える。映画は生真面目に生真面目な物語を語っているが、さらりとしすぎて教育TVのドラマみたいで面白くも何ともない。炎天下での危機以外の更なるリアルが欲しい。(cinemascape)

 

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