男の痰壺

映画の感想中心です

2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

関心領域

★★★★ 2024年6月5日(水) テアトル梅田4 大体予想したような映画で、だからどうしたとでも言いたくなるのですが、何点かは唸らされたところもあった。 大虐殺が行われてる横で、私ら関係ないもーんとばかりにノホホーンと暮らしている。けしからーんです…

奇傑パンチョ

★★★ 2024年6月9日(日) プラネットプラスワン 子供の頃にテレビ放映で「戦うパンチョビラ」という映画を見て、どんな映画かほとんど忘れてしまったのだが唯一覚えているシーンがある。チャールズ・ブロンソンが捕虜を3人ずつ縦に並べて後ろから頭をズドン…

ゴースト・イン・ザ・シェル

★★★ 2017年4月9日(日) MOVIXあまがさき7 「攻殻機動隊」を20年前一応見ているのだが、まあ当時もなんかようわからん …というのが正直なところであった。 で、今回だが。 わかりやすーい! ってことは、時代が追いついたのか、はたまた俺が? とい…

青い珊瑚礁

★★★ 1980年12月21日(日) 伊丹ローズ劇場 何のヒネリもない物語を奇を衒わない平板な演出で押し切っている。毒もそっけもないにせよ絵葉書みたいな南海の風光に魅せられて飽きない。割り切ったアルメンドロスの仕事ぶりも好ましく海中撮影、わけても蛸が蟹を…

ニナ・メンケス Nina Menkes

生年:1955// kenironkun.hatenablog.com

バティモン5 望まれざる者

★★★★ 2024年6月5日(水) テアトル梅田1 市長の急死で閣内合議(と言ってもメンバー同志の立ち話)で小児科医の男が臨時市長に祭り上げられる。いやー俺なんてと言ってたが、それなりに街をこうしたいという理想は持っていて、だんだんその気になっていく…

太陽

★★★ 2016年5月7日(土) シネリーブル梅田4 四国=北朝鮮と読めば在日の今を暗喩したようにも見られ同化もあり共存もありという今更展開で、又SFの設定とすれば尚更に陳腐。だが、閉塞した地方共同体の煮えきらぬリアリズムが一方で死臭のようなドス黒い…

ベンジー

★ 1976年12月28日(火) 伊丹グリーン劇場 動物を擬人化して描く胡散臭さに目を瞑っても余りにベンジーが良い子ちゃんを演じてるのが明らさまで飼い馴らされることに迎合的なのが不愉快。何よりこんなしょもない映画がヒットすることで調教師のデブ爺がどえら…

ジョルダーノ・ジェデルリーニ Giordano Gederlini

生年:1971/02/10 kenironkun.hatenablog.com

マグダレーナ・ヴィラガ

★★★ 2024年6月5日(水) テアトル梅田2 制作・脚本・監督・撮影を全部ニナ・メンケスがやって主演をニナの妹ティンカ・メンケスがやる。主な出演者は数人。もうほとんどプライベートフィルムに近い代物で処女作ならではのゴツゴツした即物感は好悪別れる…

アシュラ

★★★★★ 2017年4月8日(土) シネマート心斎橋2 日韓合作の西島秀俊主演の「ゲノム・ハザード」ってのを観てて、その監督がキム・ソンス。 だから、少しなめてかかってたんやけど、この映画の監督キム・ソンスは別人みたいっす。 まあ、主演チョ・ウソンが西…

テラフォーマーズ

★★★ 2016年5月15日(日) MOVIXあまがさき4 『ゼブラーマン』の域には達せぬが『ヤッターマン』程度にはオモロイ。が、そもそも ゴキブリがどう進化すりゃあんなマッチョな二足歩行になるねん…という疑念が終始 チラつき鑑賞の妨げに。多くのレア昆虫…

碁盤斬り

★★★★ 2024年5月29日(水) TOHOシネマズ梅田7 たまたま日経新聞で連載してた趙治勲名誉名人の「私の履歴書」を読んでたので、全く縁もゆかりもなかった囲碁というものに少しだけ興味を持てて、映画も表層的でなく碁盤の上の展開を重要なファクターとし…

ソイレント・グリーン

★★★ 2024年5月28日(火) シネマート心斎橋1 1973年の制作で物語の設定は2022年となっている。正に今であって、強烈な格差社会と深刻な食糧難は現在日本ではこれほどではないものの遠からずそうなりそうな気もする。 まあ、そういうディストピアの…

鉄道員

★★★★ 1980年7月12日(土) 毎日文化ホール 人の営為なんて苦難続きなのだが、問題を若干は解消し大半は折り合いつけ生きていく。そして、ささやかな未来への展望に安堵するのだ。少年の真摯や姉の憂いや兄の反抗や母の慈愛が錯綜し軋轢が生じるが親爺はギター…

ムーンライト

★★★★ 2017年4月6日(木) TOHOシネマズ梅田2 正直、これで終わりかいな…ってのが終映後の感想です。 以前、「ブロークバック・マウンテン」評で読んだものに、これが男と女の話だったら、この内容でこれだけの評価を得られるだろうか。 ってのがあって、深く…

悪は存在しない

★★★★★ 2024年5月23日(木) シネヌーヴォ 序盤で、地元の自然を熟知し何でも屋を生業とする巧役の大美賀均が薪を割る。1カットで何本も割りミスらないのは相当練習したんやろな思ったのだが、後半で開発業者の社員、高橋役の小坂竜士が巧の薪割りを見て自分…

ラスト・ショー

★★★★ 1976年5月16日(日) SABホール 1991年10月31日(木) テアトル梅田2 黄昏の田舎町でゆっくりと死んでいく人々。ベトナムは遠く少年達は少年らしく今を受容するだけ。アカデミーのジョンソンとリーチマンも良いが若干の生気を発するエレン・バーステイ…

海よりもまだ深く

★★★★ 2016年5月24日(火) 梅田ブルグ7シアター3 母息子とか嫁姑といった家族間の感情の機微や軋轢を細緻リアリズムを折に触れ挿入し描くという点に於いて最早名人芸の域に達している。ただ名人芸すぎて観る側のハードルも上がっちまうのだ。本当の痛さや…

ハルチカ

★★★★ 2017年3月29日(水) TOHOシネマズ梅田4 身も蓋もない話である。 吹奏楽部を中心になって立ち上げたが、肝心の奏者としての資質に欠ける女の子。 で、一生懸命に努力しましたが…結局ダメでした。 そんだけなのだ。 前半の部員集めの「ちはやふる」2番…

ディストラクション・ベイビーズ

★★★ 2016年5月29日(日) テアトル梅田1 喧嘩上等の少年漫画的成り上がり列伝でないことは了解の上で、あの鮮烈な三浦へのカウンター右フックのあと対戦は劣化する。女への暴力と外国人へのシカトのゲス同士の嬲りあいは良しとしても脇に座った柳楽の目は何…