男の痰壺

映画の感想中心です

スウィート17モンスター

★★★★★ 2017年4月28日(金) シネリーブル梅田4
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恋い焦がれたイケメン男子に手ひどく振られて、気づいてみりゃあ手近な安パイ男子で妥協。
世の中の男女交際のほぼ普遍な真実を描いております。
その映画の骨子に目新しさはない。
 
周りに何一つ共感できず、結果、居場所がなくなる。
でも、孤独はイヤ!という青春の悶々。
これだって、ありがちです。
 
やっぱ、この映画の魅力はヘイリー・スタインフェルドに尽きる。
見てるだけで一瞬たりとも飽きない。
(そういう映画、最近見たよな…と思ったらイザベル・ユペールの「未来よこんにちは」だった)
可愛いといえばまあ可愛いのに太い眉毛とがっしり体躯がアンビバレント
棒立ち姿が何度も出てくるが絶品だ。
トゥルー・グリット」の生意気ガキがこうなったってのも納得です。
 
青春・恋愛という基軸に加えて、映画は母娘と兄妹という2つの関係をフューチャーする。
これが、映画に真摯な基軸を付与し奥行きを広げている。
 
失恋と妥協の普遍な真実や不寛容ゆえの居場所探しは有りがちだがヘイリー・スタインフェルドの見てるだけで一瞬たりとも飽きぬ太い眉毛とがっしり体躯のアンビバレンツ。棒立ち姿が絶品。母娘と兄妹という2つの関係への真摯な言及が奥行きを広げている。(cinemascape)