男の痰壺

映画の感想中心です

諦念

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1995年の早朝5時46分。当時、俺は大阪は池田市ワンルームに住んでいたが、それまで経験したことのない大地の奥底から内臓を揺さぶるような激震に眠りから叩き起こされた。

テレビをつけると、NHKは神戸市長田区の上空からの空撮を流し、すでに何軒かの家から火の手が上がっていた。

ああ、やっぱとんでもない地震なんやと思ったそのとき、画像にテロップで死者1名と出た。阪神淡路大震災の最初期である。

兵庫の実家に電話して、タンスの下敷きになったが親は生きていることを確認してる間にもテロップの数は3人、5人、10人と更新されていった。

結婚前だが泊まりに来ていた女房に向かって俺は得意の獲物を射竦める猛禽類の眼光を放ちながら言った。

こんなもんで済まへんど。

結局、死者は6000人を超えたのだ。

 

コロナ関連倒産が数百件と言われているが、数ヶ月後には数万件、数十万件になる可能性を誰も想像しないのだろうか。

昨日、レナウンが倒産したけど、そんなもん序の口なんだとは誰も思わないのだろうか。

大嵐が来るってのに、マジどーでもいい検事の定年がどーとかに安全地帯で噛みついて悦に入ってるオナニスト扇動者が跋扈してる日本。

まるで、準備不足の試験前日に、現実逃避でゲームにかまけるチューボーみたいだ。

 

コロナ初期に舐めてかかったのは、与党だけじゃなかったんだって教訓は瞬く間に放逐される。ってか我が身の問題ともそもそもに思ってないんやろね。

やるせない諦念に塗れて俺は歌うのだ。

ワンサカワンサワンサカワンサイェーイイェーイイェイェー!