男の痰壺

映画の感想中心です

おもひでのしずく (2010年1月23日 (土))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。

 

ずるむけの耐えられない痛さ ~イタイぜ!番長!~

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先週の月曜日に買った靴が合わず足の踵の皮がずるむけになった。
それも又ありがたいことだ…とか何とか言ってみたものの、数日後、最早、精神に異常をきたしそうになり又新たな靴を買った。
別の靴屋で又も2,000円の靴を買い、
「あ、うう…ぐっ…」とうめきつつNEW革靴を履くのを見てた親爺が
「どないしまんねん、これ」と指した忌まわしい靴。
俺は吐き捨てるように呟く
「放ったらんかい!」
靴の抵抗を凌駕する気力で制圧を試みた俺が敗れた瞬間。
しかし、ずいぶん楽にはなったが、相変わらず膿を流し続ける傷は強烈に痛く生活にも大きな暗雲をもたらす。
無為な1週間であった。
全てを断ち切るべく映画三昧行脚に赴いたのだ。

まずは、梅田スカイビルのシネリーブル梅田で9:20の「(500)日のサマー」を見るべく、阪神福島駅よりズキズキ痛む足を引きずりつつ向かう。空中庭園で有名なツインタワー、スカイビルが見えてきた瞬間、異様な光景が…。
ビルの外周を長蛇の行列が取り囲んでいる。尋常な人数ではない。ヘタすれば1.000人規模だ。列を擦り抜け3階の映画館まで行き係の人に聞いた。
別スクリーンの「魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st」というアニメ映画に並ぶ人たちだったのだ。
ショックだった。俺は少なくとも映画という分野に関しては人並み以上に情報を摂取してるつもりだが、「リリカルなのは」なんて聞いたこともない。
例によって9割が中高生くらいの男の子ばっかりだ。
映画が終わった11:00にも相変わらずビルの下まで行列が続いてた。

次に、梅田ロフト地下のテアトル梅田で12:10の「赤と黒」を見るべく、JR北ヤード再開発エリアの地下道をズキズキ痛む足を引きずりつつ通り抜け向かう。
ロフトが見えてきた瞬間、異様な光景が…。
地下の映画館から階段を埋め尽くす長蛇の行列。尋常な人数ではない。ヘタすれば数百規模だ。列を擦り抜け地階の映画館まで行き係の人に聞いた。
別スクリーンの「劇場版 Fate / stay night-UNLIMITED BLADE WORKS」というアニメ映画に並ぶ人たちだったのだ。
又もショックだったのは、「Fate / stay night」なんて聞いたこともない。
そして、やっぱり9割が中高生くらいの男の子ばっかりだ。
映画が終わった16:00にもロビーは相変わらず人でごった返していた。

「お前ら、もっとリアルな現実に熱くなれよ!」
と心の中で絶叫してみたが…結局俺も似たよなもんだし、何より、景気ええこっちゃないか!とも思った。
映画館の人の顔も上気し、かいがいしく働く女の子の凛々しいことよ。

足の痛みもなんぼかマシになった。