男の痰壺

映画の感想中心です

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

木靴の樹

★★★★ 1980年7月9日(水) 大毎地下劇場 農民が搾取される立場を受け入れてた時代にも小さな喜びや悲しみや思いやりや勇気はあった。その在り様の総体を可能な限りのリアリティで再現する試み。撮影まで手掛けたオルミ渾身の叙事詩でありミラノへの新婚旅行が…

サム・メンデス Sam Mendes

生年: 1965/08/01 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

大森一樹 Kazuki Omori

生年: 1952/03/03 没年:2022/11/12 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.…

≒(ニアリーイコール)

・コロナでの死者数 ≒ コロナがなくても死んだだろう人の数 ・緊急事態宣言で潰れた店の数 ≒ コロナかなくても潰れただろう店の数 もっとひらたく言うと、コロナとかがなくたって遅かれ早かれお陀仏しただろう年寄りや、コロナとかがなくたって遅かれ早かれ…

弾切れにつき暫し休みます(1〜2週間)

この土日くらいには退院して家で1、2日ゆっくりして週明けに仕事復帰とか勝手に予想して、であるなら映画の1、2本見てもバチ当たらんやろシャバでは何やってんねんと「ブラック・ウィドウ」「ゴジラVSコング」「クルエラ」「アーク」「るろうに剣心」…

WALL・E ウォーリー

★★★★ 2009年1月9日(金) 梅田ブルク7シアター4 ミクロからマクロへ、接写から鳥瞰へと縦横に往還する前半の地球でのテクにはCGの完成形とも言える細密描写もあり陶然とした。しかし、中盤以降のディストピアの、毒は認めるが陳腐な出来に主演2人も在来…

紅いコーリャン

★★★★ 1990年8月4日(土) アクア文化ホール 明確な色彩設計と剛腕な筆致が融合し苛烈な生き様を際立たせる。見たこともないようなものを叩き付けられた感じはしないが、後に形式に拘泥しゆく藝謀の未だ荒削りな原初の資質が剥き出しの情念とマッチング。只管に…

ワールド・オブ・ライズ

★★★★ 2009年1月17日(土) 梅田ブルク7シアター2 現代版『ロレンス』とも言うべきイスラムへの越境感。これがハリウッドから出現したことへの希望。トニーと近似化しゆくリドリーへ一抹の危惧を感じつつも縦横無尽に闊達な演出に魅せられまくる。3者の腹…

光る女

★★★★ 1990年8月11日(土) みなみ会館 相米のことだからクドいまでのダメ出しをした筈にもかかわらずのド素人カップル武藤と秋吉のヘタレで木訥な演技がモチーフの「純愛」にフィットし涙を誘う出来。クラブジョコンダの意匠は借り物臭いがシャープな撮影とフ…

Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼

★★★★★ 2009年1月31日(土) トビタシネマ 手垢のついた題材だが、今更の出演者たちの置いていかれたヤサグレ感が物語の背徳と同期し未曾有の頽廃を醸し出す。特にコスナー&ハートとリンクするでもなくニアミスを繰り返すムーアの痛さが良い。そして、顕現す…

男たちの挽歌 Ⅱ

★★★ 1990年7月22日(日) みなみ会館 ジョン・ウーは、どうも撃ちまくり破壊しまくる銃撃戦だけを撮りたかったようで、結果、堪えに堪え忍んで最後にブチ切れるという任侠世界が後方に追いやられ、何故か獲得したのが80年代アメリカ映画の1系譜たるベトナム…

永遠のこどもたち

★★★ 2009年1月17日(土) シネリーブル梅田2 ショッカーな技法を封印したのは悪かろう筈もないが、心理の深淵に到達する何かがあるわけでもない。結局は『シックス・センス』から『アザーズ』を経た彼岸と此岸の物語の1変奏曲に過ぎない。終盤の謎解きのフ…

熊井啓 Kei Kumai

生年: 1930/06/01没年: 2007/05/23 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.…

ブリランテ・メンドーサ Brillante Mendoza

生年:1980/07/30 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

恋恋風塵

★★★★★ 1990年9月1日(土) 京都コマゴールド 劇的な何事もないのに充ち満ちる郷愁。計算も多少はあるのだろうが清冽な映像は見たことのない域に達している。野外上映のスクリーンに代表されるストーリーと直に連携しない風景のフレームの切り方が巧く、そうい…

その木戸を通って

★★★ 2009年1月17日(土) シネリーブル梅田2 泣くにも泣けぬ持って行き場無い遣り切れなさだが、中井の人生での淡い華やぎの数年間を親世代のフランキー・井川・石坂は慈愛で見守る、その至福。日本版『心の旅路』的小世界に異論無いが、矢張りこの画質と軽…

レディ・ハード 香港大捜査線

★★★★ 1990年7月29日(日) 新世界国際 ミシェールは『ポリス・ストーリー』や『007』みたいな半歩退いた立場所で魅力を発揮する。それは猪木の陰で女を磨いた倍賞美津子をさえ思わせる。ピンでは華に欠けるが、ほぼ均衡するラスロックの力量が安定したバラ…

ジム・ジャームッシュ Jim Jarmusch

生年: 1953/01/22 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.ha…

ジャン=シャルル・タケラ Jean-Charles Tacchella

生年: 1925/09/23 kenironkun.hatenablog.com

逃げた女

★★★★ 2021年6月28日(月) シネリーブル梅田2 一定の所与の反復条件を規定した3題噺。 主人公が女友達(先輩)を訪ねる→ 飯を食いながら友達(先輩)の話を聞く→ 近況を聞かれて「5年間亭主と離れたことがない」と答える→ 再び友達(先輩)の話を聞く→ 男…

人が人を愛することのどうしようもなさ

★★★ 2009年1月31日(土) トビタ東映 石井版『サンセット大通り』風味な『インランド・エンパイヤ』なのがオリジナリティ無き胡散臭さ。しかし、喜多嶋舞のやけくそな行って来いぶりには感動した。特に電車のシーンは古今東西の同工シーンを凌駕する出来。す…

ウンタマギルー

★★ 1990年8月4日(土) アクア文化ホール それをこそ高嶺が描こうとしたことを理解した上でもダルい。延々と下手な田舎芝居を見せられてるような感じを小林・戸川の客演が一層際だたせてしまう皮相さ。ましてやセイルズをやだ。寸分でも怒りをこそ見せて欲しか…

アイアンマン

★★★ 2009年1月31日(土) トビタシネマ 平和なんか糞食らえの享楽主人公がアフガンで拉致されトンカントンカン手作り工芸するあたりまではマーベル最高作かとさえ思えたサバけぶりだったが、後半は全く凡庸に堕した。ダウニーの胡散臭さ、ブリッジスの余裕、…

雨のホスピタル

新しい時代のためにわたしなど 思い出さないで音にさえもならなかった あのスカしっ屁担架は進んでく 黄泉の彼方七月は蒼く煙ってなにもかも水没してく 雨のホスピタル死ねる気がしていくつ棺桶見送っただろう 霧深い町の通りをかすめ飛ぶ死神いらっしゃーい…

エルンスト・ルビッチ Ernst Lubitsch

生年: 1892/01/28没年: 1947/11/30 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

サム・エスメイル Sam Esmail

生年: 1977/09/17 kenironkun.hatenablog.com

東京上空いらっしゃいませ

★★★ 1990年8月5日(日) みなみ会館 伝統的アメリカンコメディを踏襲するシナリオに対し相米流の少女の生理を搾り取るが如きネバネバ演出が思いの外影を潜めたのが成熟を思わせたが、職人に徹してペーソスを抽出するには至ってない。一方でカメラも演者も1級…

マジシャン・プレスト

★★★★ 2009年1月9日(金) 梅田ブルク7シアター4 アレックもプレストもカートゥーンの常道キャラだし、4次元的小道具も殊更に目新しくもないが、見せ方が秀でてるのだ。卑近な事象から加速しつつ一大カタストロフへ至る1幕のショー。快感神経を刺激するウ…

ZOO

★ 1990年9月16日(日) シネマヴェリテ梅田 一片のアナーキズムでもあれば生理的に合わないもんでも何かが共振し得るだろう。しかし、現実から乖離した独自世界で完結する理解不能な物語は余りに閉塞的で退廃的。過剰な手法や音楽のみが自走しても空虚でしかな…

ライアン・クーグラー Ryan Coogler

生年:1986/05/23 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com