男の痰壺

映画の感想中心です

映画感想【わ】

わるいやつら

★★ 1980年11月24日(月) 伊丹グリーン劇場 料亭の女将や材木問屋の若後家という60年代的キャラは同時代性が画面を横溢してこそのもので80年代アイテムとミスマッチで嘘臭い。いづれにせよ女優たちのアクの強さこそが勝負の作で、こうも面子が薄味では時代…

わが友イワン・ラプシン

★★★ 2015年4月21日(火) シネヌーヴォ 一体何を描きたく何が描かれてるのか判別しかねる状況が続いていくが、中盤の逮捕騒動あたりから終盤にかけ侘しい日々の中にもあったであろう詩情のようなものが追憶の彼方から浮かびあがる。ミハルコフのような楽隊列…

ワンダーストラック

★★★ 2018年4月14日(土) シネリーブル梅田3 「ヒューゴの不思議な発明」と同じ原作者のものであるらい。 あの映画も、俺は全くダメだったが、これもイマイチです。 どうも、原作者はメカニカルな意匠に関心が高いらしく、今作でも博覧会に出品されたニュー…

ワイルドカード

★★★ 2015年5月11日(月) 新世界国際劇場 殺陣はハイスピードで引き延ばされた技炸裂が呵責が無くてそれなりに魅せるのだが、どうにもこの主人公がゴールドマン脚本による為ニューシネマチックにモラトリアムで融通が利かない。その辺ウェストの筋肉脳で理解…

ワニと鸚鵡とおっとせい

★★ 1978年1月7日(土) ダイニチ伊丹 「貫太郎」や「ムー」的久世流下町人情譚とし企画されたのだろうが、松竹の微温コード下、過剰さが全く不足でうら寂しい。一方、秋吉を配した山根センチメンタリズムは成すすべも無く封殺される。超安易企画でTVの促成バ…

わたしたち

★★★★ 2017年11月19日(日) MOVIXあまがさき4 本当の何かをスクリーンに刻もうとする強固な意志が貫徹されている。 ユン・ガウンという新人女性監督によるものだが、イ・チャンドンの弟子筋だそうだ。 さすがだと思う。 映画で描かれるイジメは、概ね…

ワンダーウーマン

★★★ 217年9月5日(火) MOVIXあまがさき6 何でもDC映画化史上、アメリカで最大の興収であっただとか、成長の物語なのであるとか、前評判が良かったのだが… しょうもなッ! 何が成長やねんと思うんです。 だって、彼女は、そもそも人間ではないんです…

わたしは、ダニエル・ブレイク

★★★★★ 2017年3月18日(土) シネリーブル梅田1 世界でシステムが崩壊しようとしている。 そのシステムは富の分配のことだと言う向きもある。格差の拡大で歪が出たのだと。 左派の論者はおおむねそういう言い方をする。 たぶん、ケン・ローチもそういう陣営…