男の痰壺

映画の感想中心です

おもひでのしずく (2011年1月8日 (土))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。

 

めくるめく想念2

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もう何十年もテレビドラマなぞ見たことのない俺なのだが、今回だけは何がなんでも満を持してと臨んだ金曜日なのであったが、で何かというと景子ちゃん主演の「LADY」なのでございまして、いそいそと帰り支度を始めたそばから、「どないでっか~今日」と無粋な電話がかかり、仕方なく「ほんならちょっとだけ」と応じたものの、どないしょうか、録画でも頼もうか…と一瞬家に電話をしかけたもののドラマなど見たことのない俺が録画を頼むという非日常な行為を勘ぐられ景子ちゃんファンであることが露見するのが恐ろしく、でも飲み始めたらまず9時には帰れるはずもなく、エイヤーっとばかりに電話をし、子供が取ることを願いつつコールされる音の何回目かに出たのは女房で、「ちょっと飲んで帰るから…」と反応をうかがい「でな、…」と言ったそばから叩きつけられるように切られてしまったが、差しで飲み始めて中ジョッキをお互い2杯空け、焼酎の750㍉ℓボトルを頼んでガンガン飲み始めたら正直、景子ちゃんはどうでもよくなってきて、会社の野郎Aやクソ婆Bやガキ小僧CやちょっとイケてるDちゃんとかを酒の肴にああでもないこうでもないと話の尽きることもなく、Eの話になり「あいつに俺会社の金から4万貸しててな」と言ったそばから「俺も貸してる」「なんぼ?」「10」「マジ?」とかやってるうち何だか気が重くなってきて、でも俺だけじゃなかったんやと少しホッとしたりで、居酒屋を出て別れてラーメンを食って帰ったら10時半で、「ニュース見るで」とさりげなくリモコンを回し「何やこれ、おもろそうなんやってるで」と我ながら業とらしいのだが、画面では椅子に縛り付けられた景子ちゃんが犯人に撃たれようとしていて、必死で説得しているその唇のプリプリ感がよろしいなあ…と思い、木村多江のこれまでと真逆なキャラも新鮮かも…とか思い、女房が寝たあと、こっそり景子ちゃんのブログを見て、「ほんまに性格ええ子やなあ」とあらためて決意を心に誓ったのだが、何の決意かさっぱりわからないのであった。