何とか新居のネット環境も暫定措置で戻ったので、じわじわ再開したいのだが、実際どうなるかわかりません。
今までは、リビングで寝てて夜中にパソコンをカシャカシャやっても、女房は隣の和室で寝ているので距離があった。今回の家は狭いので6畳の部屋で一緒に寝ないと仕方なく(しかも布団を並べて敷けないのでT字型に敷くしかない)目と鼻の先に女房が寝ているので、簡単にはいかないであろう。
それにしても、築50年の物件はいろんなところで郷愁を誘う。無いと思ってた洗面所が風呂場の中に申し訳程度にあったのは僥倖だったのだが、今まで当たり前に出ていたお湯が出ない。洗面所はともかく台所で湯が出ないと食器洗うのに困るので湯沸かし器買うしかない。俺は湯沸かし器という懐かしアイテムに心ざわめくのであった。
「まあ、風呂あるだけええやないか、俺の子供の頃の最初の家は風呂なんてなかったからな、んで、次の家は風呂あったけどシャワーなんかなかったよな、シャワーなんかブルジョワの使うもんでよ、頭なんざ洗う時は風呂の中から桶で湯くんで頭からざんぶりよ、汚い?そんなこと考えたこともなかったね、シャンプーなんか見たこともなかったし、えっ石鹸かって、そんなお上品な代物かよ、米の研ぎ汁よ…」
息子と話してるうちに俺は次第に記憶が妄想と混濁してくるのであった。
「まあ、いっときの辛坊だぜ!そのうちウルトラでミラクルなスペシャルリカバリーやってやるからよ、ふっふっふっ今にみておれでございますよ、だぜ!」
「…」
「だぜ!」
「…」
「だぜ!だぜ!」
「…」
「…」
「…しんどいねん、アホ」